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デザイナーにすすめるデザイン以外のコンテンツ #今月のkintone Design Team

「今月のkintoneDesignTeam」とは?

こんにちは!kintone プロダクトデザイナーのSam(@Samsam__unicorn)です!

今月のkintoneDesignTeam」とは、現役のkintoneデザインチームのメンバーが、質問に対して回答していくコーナーです。

ほぼ私が興味本位で気になったことを先輩たちに質問を投げかけるというコーナーになっていますが、もし私たちのデザインチームに質問があればぜひこちらから質問してください!お待ちしております!

今月の質問:

💬デザイナーにすすめるデザイン以外のコンテンツ

Any must-see non-design/research resources for UX professionals on your list?

ちなみに、今回のお題の元ネタは新人エンジニアにすすめる開発以外の本 10選 2022年4月という記事です。デザイナーでも参考になった面白い記事なので今回はデザイナーバーションという感じでチームメンバーに質問してみました✨

早速メンバーたちの答えを見てみましょう!


プロダクトデザイナー 王子田良輔

僕のおすすめはThinking, Fast and Slowという本です。(日本語タイトル:ファスト&スロー)本のリンク

行動経済学の方が書いている本なのですが、人間の思考にはファストな思考とスローな思考があると考えていて、何も考えない素早い思考をファスト思考、考える必要のある遅い思考をスロー思考といいます。
(ファストな思考は人の表情で怒りを判断するなど、スローな思考は難しい計算など)
だいたい私たちが何か物事を考えて決断をするときこの2つの思考が作用し合って決断をするそうです。

デザインを考えるプロセスでこの考えが役に立つことがよくあります。

kintoneデザイナーになって1年目に先輩デザイナーから「とにかく自分のデザインを説明できるようになれ」と口すっぱく言われました。
自分でなんとなく良いと思っているデザインをレビューしてもらうのですが、説明をしろと言われると曖昧であまりうまく答えることができませんでした。
良いと思うデザインの理由には、ビジュアルの要素によるもの(色、形、スペースなどの使い方など)、実現性の角度の高さによるものや、または単に感情的な理由など、分解するといくつか理由が出てくると思います。

バランスが大切。
スローな思考が乏しかった僕はとにかく論理的に説明できるように頑張ったのですが、情報構造など論理でガチガチにすると逆に使いにくいデザインができることもあります。はっと我に返って見てみると情報量多いなと思ったり。最終的には人間が使うものなのでファストな思考(ぱっと見の印象)もやはり大切にすべきだなと反省することもありました。印象的な部分(ファスト思考)、論理の整合性(スローな思考)のバランスが良いところにユーザブルなデザインがあるのかと思います。

これを覚えれば良いデザインができるとかそういうものではないと思うのですが、自分がデザインをする際の視点を増やしてくれるような考えだと思っています。


UX / UI デザイナー Sebastien Breuilles

何事にも好奇心を持つことが必要だと思います。
美術書を読むのも、スポーツをするのも、絵を描くのも、ゲームをするのも、すべて心と体にいいことです。

自分の仕事に関連するものばかりを参考にするのは、グラフィックコンテンツの過剰摂取(そして仕事へのモチベーションの低下)につながるので、やめたほうがいいと思います。この過剰摂取は、結局のところ、摂取し続ける情報の中で何を使っていいのかわからなくなり、生産性の低下につながるでしょう。

心には、いろいろなものの呼吸が必要なのだ。
この心の呼吸が、仕事に良い影響を与えることもあるのです。
例えば、美術書で見た色からヒントを得て、UIにカラーパレットを使うというアイデアを無意識のうちに得ることができるかもしれません。
また、ビデオゲームからインスピレーションを得て、アプリケーションのUXを向上させるというアイデアも得られます。

あらゆることに心を開くことが必要なのです。


UI デザイナー 咲

おすすめするコンテンツは、「仏教」と「陰陽五行思想」という中国の哲学です。

自分の人生(キャリアも含む)になくてはならないものであり、生きる土台になっています。
割と小さい時から、無意識に自分と真摯に向き合うことに興味がありました。
ただ、自分と向き合うことほどタフなことはないと思ってるので、かなりかなり難しかった。。

その延長で出会ったのが、「仏教」と「陰陽五行思想」でした。
どちらも、私にはめちゃめちゃ合っていたようで、自身と向き合う上で大いに助けになってくれました。
自分と向き合うには、まず「正しく理解すること」が大事なようなのですが、どちらも、ものすごく客観的(論理的)で合理的。そして自分にとって何が大切かを教えてくれました。
(それを知った上でも、かなり難しくて毎日ブレブレになってはいますが)

因みに、こういったことはデザイナーという職種も大切なのでは?と思っています。
人間中心と言われたりしますが、、それは、人と向き合うことなのかなとも思っています。
向き合った先に、自分を問い直す行為に繋がるのかなと。。
ユーザーに向き合うだけではなく、自分の偏見や過ちなどを自覚して省みる、自身を深めていくプロセスもあった先に健やかな社会などが作られていくのかなと思っています。

という偉そうなことを書いていますが、、、
私は、こういうこと人一倍苦手でできていないと思っているので(できていないから仏教などを大事にしているのですが、、)、今後も、マイペースにできるタイミングで向き合って行けたら良いなって思ってます。^^


プロダクトデザイナー Sam

デザイナーとして働く上で、求められるスキルはなんでしょう?
プロト制作、グラフィック知識、コーディング知識などと思っていました。
こういったハードスキルは今でも間違っていないと思いますが、ソフトスキルの方がもっと大事だと仕事をし始めて思いました。
ソフトスキルの中に、「聞く力(Active Listening)」、「営業力(Selling design to others)」、「ストーリー力(Story telling)」なども重要と考えているのですが、「質問力(Asking good questions)」は自分の仕事の中に一番役に立ったスキルと実感しています。

質問力は、様々なシナリオで役に立っています:

  1. タスクの締め切りを決める時

  2. ユーザビリティテストで質問をする時

  3. チームメンバーの意見を聞き出したい時に

  4. プロジェクトをリードする時に進め方を決める時
    …to name a few.

「なんのために質問をする?何を質問する?誰にいつ質問する?」
いい質問ができるようになったら、仕事の効率も精度もグッと上がるをいっても過言ではない、本当に汎用性の高いスキルと思っています。

自分は学生時代に一度も手を上げなかったくらい、質問することにとても苦手だったので、本を読んで実践しながら勉強しています。以下の本を読んでいました:

  • Asking the Right Questions

  • change your questions change your life 12 powerful tools for leadership coaching and life

  • Ask More: The Power of Questions to Open Doors, Uncover Solutions, and Spark Change

  • 博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす 「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。

  • 提問的秘密(中国語ですが、一番実用性高い本でしたので中国語話者におすすめする)


UXリサーチャー 齋藤雄太

自分の目指すキャリアを実現するための方法は様々ありますが、社会人を何年かやってきて思うのは、結局のところ一番重要なのは心身の健康、特に睡眠だと感じています。

僕は一時期軽い不眠になったことがあり、それをきっかけに睡眠改善をするようになりました。
最近ハマっているのはサウナとヤクルト1000の合わせ技です。

自宅から歩いていける距離に行きつけのサウナがあるので、最近はサウナ終わりに夜風を浴びながら歩いて帰ってます。最高です。ヤクルト1000はストレス緩和と睡眠の質向上に効果があるらしいです。

上2つを取り入れてから割と睡眠の質は上がった気がしてます。(プラシーボ効果も多分にありそうですが)
良い仕事は、良い睡眠から、って誰かが言ってた気がします。知らんけど。


デザインプログラムマネージャー KazuMax

どんなコンテンツでも、デザインの参考になったりすると思いますw

YouTubeの動画も、広告も、趣味でも、なんでもデザインを考える上で必要な思考があり、生かしたり、学べたりすると思います。

私の趣味は、「Apex Legends」というオンラインで3人チームを組んで戦闘するゲームをプレイすることです。
このゲームを行う中でも、目の前にいる敵の状況を観察し、自分やチームはどう行動するのかを設計します。
もちろん全然成功しませんが、何が悪かったかなどの問題点を考え、また次のトライに生かしたりします。

自分の趣味に例えましたが、他でもデザイナーに必要な思考能力などを鍛えたり、使えたりするので、どんなことでも、なんでこうなったのか、どうすればいいのかを考えるだけでもデザインの判断能力が鍛えていけると思います。


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