【イベントレポート】AIの教育現場での活用を考える体験型生成AI研修を東京学芸大学附属小金井小学校にて実施
今年4月に教育機関向けの生成AI研修の提供を開始してから、初めての実施となるオンライン研修を5月17日(水)に東京学芸大学附属小金井小学校にて行いました。10数名の教職員が参加した体験型研修の様子をレポートとしてまとめます。
今回の研修は、教育現場で生成AIを取り入れる際の活用方法や気を付けるべきことを実際に手元のパソコンで体験しながら考えることを目的として開催されました。学校側としても、文部科学省でも夏前に使用方法についてのガイドラインを検討している中、早期の研修開催を楽しみにしていたといいます。
研修は、サイバーフェリックスの髙橋氏のリードで以下のアジェンダの通り実施いたしました。
研修の前半では、生成AIサービスのカオスマップ、昨年11月に公開されたChat-GPTなどを取り巻く各種サービス台頭の時系列、AIがテキストを生成する仕組みなどについて説明しました。
教育現場という文脈では、カーンアカデミーなどで知られ世界の教育現場を牽引するサルマン・カーン氏などによれば、児童生徒用そして教師用にAIアシスタントをつけるといった活用案も出てきています。
大企業では、すでに社内利用が始まっており、国内の政府や大学機関ではガイドラインの作成などが急がれていますが、海外では地域によって活用姿勢は様々でシンガポールや韓国などのアジアを牽引する国々では積極的な一方、EUではGDPRとの兼ね合いもあり、意外にも慎重な姿勢がとられています。
こうした生成AIを取り巻く動きをまとめた上で、研修の要であるBingAIの体験パートに移りました。
初めは、Microsoft Edge上で個人アカウントとサービスをリンクする場面で少し時間がかかりましたが、全員が無事チャットを使える状況になりました。画像生成に適切なチャットなど、3種類あるチャットの違いを試しながら体験すると、「質問してから返答まで若干タイムラグがあるんですね」といった感想も聞こえてきました。
また、作成した画像を在宅勤務でオンラインで参加した教員にもTeamsで共有するなど、普段からオンラインツールを使いこなしている様子が伺えました。
さらに、BingAIのおススメの使い方として、ブラウザとの併用を紹介しました。画面右側のアイコンを押すと、チャット画面が表示され、AIの回答で表示されたURL先のサイトを画面左側に表示できるというものです。さらに、表示したサイトの内容の要約もAIに頼むことが出来ます。参加者の中には、早速指導案の作成を試している教員もいました。
また、プロンプトの書き方のコツを紹介した上で、保護者に向けた運動会のお便りや歴史的人物についてのクイズなど、日常業務や宿題の作成などで簡単に活用できる例を提示しました。
最後に、生成AIとのチャットでは、必ず正しい情報が表示されるわけではないことや、回答内容と引用先の内容が異なる場合もあることなど、留意点をお伝えし、今後デジタル・シティズンシップの育成がますます重要となることに触れて研修を終了いたしました。
■株式会社サイバーフェリックスでは、学校での生成AIの活用を促進するためIの研修会を実施しています。ご興味がおありの方は、以下のサービスページおよびプレスリリースから詳細をご覧の上、ウェブサイトのフォームよりお問い合わせください。
サービスページ:
https://cyber-felix.com/generative-ai-service
プレスリリース:
https://note.com/cyberfelix/n/nffcad7912c9f
お問い合わせ先:
https://cyber-felix.com/contact
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