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子どもがいなくなったら、ナルハヤ

奈良県で14歳の中学生が
行方不明になって公開捜査と
なっています。

見つかることを信じて、
見つかった後のことを考え
このnoteでは、この少女について
詳細を書くことは控えます。
ぜひ↑の記事を見ていただき
見つかるまであなたの心にお留め置きいただき、
ご協力をよろしくお願いいたします。

無事に発見・保護されることを
心より祈っております。
奈良県警の皆さん、頑張ってください。

【追記】
12月11日、残念ながらご遺体で発見されました。
状況から自殺とのこと。
非常に残念な結末です。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

さて、今日は
特に中学生以下の
お子さんがいるご家庭の
皆さんに覚えていて欲しい
お話です。

子どもがいなくなったら
早めに警察に届け出て欲しい
(時間との勝負)

という話をします。

正直に言います。
成人で、命の危険性が直ちに見つからない
行方不明の届出は、
警察は積極的に探しません。
命の危険性が認められない場合は、ですよ。

通常の警察業務を通じて、
例えばたまたま職務質問したら
行方不明者だったとか、
万引きの犯人が行方不明者だった
とかの場合に家族に連絡が
行く形です。
もっとも、行方不明者本人が
事情があり、届出人への連絡を
拒否した場合は、事情によっては
連絡がいかない場合もあります。

完全に「受け身」の手配ですね。
コレ、成人の場合です。
(何度も言いますが、命の危険性が
認められれば、もっと積極的に
捜しますので!)

これが18歳未満の子どもの場合は
全然違います。

警察はメチャクチャ危機感をもって
積極的に捜します。

18歳未満という時点で、
行方不明の届出の種別が
「福祉犯被害のおそれ」
というカテゴリになります。

福祉犯とは、
少年の福祉を害する犯罪
本旨ではないので
「福祉犯」をざっくり説明すると、
18歳未満の子どもが
犯罪に巻き込まれること
と思っていただければと思います。

行方不明の届出には
「一般」
「特異」
の二種類があり、
「一般」は先述した受け身の捜索
「特異」は警察が積極的に探す事案
となります。

この「特異」となる要件の一つに
福祉犯被害のおそれ
があるんです。

これが中学生以下の子どもの場合は
もっと真剣に探します。
高校生の場合、普段の素行にもよりますが、
比較的自発的に家出をしている場合が
多いです。
親に無断で友達と遊びに行ってた
とかですね。

これが中学生以下の子どもになると
話は変わります。
心身の発達が未熟、親への依存度が
高い時期の子どもがいなくなるというのは
警察としてもとても心配します。

福祉犯だけじゃなくて、
連れ去り(誘拐)などの
事件の可能性も視野に入ります。

だから、中学生以下の子どもが
いなくなった場合、体制を作って
積極的に捜索します。

前置きが長くなってしまいましたが、
ここからが本題です。

中学生以下のお子さんが
もし、万が一、行方不明になってしまった。

そんな場合は、
一刻も早く警察へ通報してください。

よくあります。
昼頃にいなくなって、
親だけで探したけど見つからない。
夜になって、学校や親戚中に
連らくして確認したけど
見つからない。

深夜になって、やっと
警察に届け出をする。

「大事にしたくない。
まずは自分たちで探そう。」

気持ちはよく分かります。
でも遅すぎです。

あれ、いないな。
連絡とれないな。
どこにいるかわからないな。
いつもと違うな。

と思ったら、その時点で
110番通報してください。
自分たちで探す前でいいです。
警察署の加入電話ではなく
「110番」でいいです。

110番したあと、警察が着く前に子どもが
帰ってきた
近所で見つけた
ときは、
「帰ってきました・見つけました」と
連絡すればいいんです。

子どもがいなくなったときは
時間が勝負です。

時間が経てば経つほど、
予想される行動範囲は広くなりますよね。
捜す範囲が広がります。
広い砂漠で針を探すのと
公園の砂場で針を探すのでは
見つかる可能性は雲泥の差ですよね。

早ければ早いほど
狭い範囲を十分な人員で
捜すことができ、見つかる可能性が高くなります。


それから、防犯カメラの捜査です。
いなくなった場所付近の防犯カメラの
確認をして、子どもの足取りを探します。
通報が遅いと、上記のとおり
予想される行動範囲が広がり、
捜査の対象となる防犯カメラの台数が
無尽蔵に増えていきます。

そうすると、警察としては
「当たりを付けて」
捜査対象の防犯カメラを
絞り込まなければなりません。
つまり、見逃しがでる
可能性があります。

あと、時間が経てば経つほど、
防犯カメラの確認時間も
増えていきますよね。

例えば、いなくなって1時間後に
防犯カメラの画像を確認するときは
その1時間分だけ確認すれば
済みますよね。
だけど、いなくなって10時間後に
確認するとなると、
10時間分を確認しなければならない。
しかも確認の台数も増える。
見逃しがでる要因になります。

早ければ早いほど
防犯カメラの確認台数・確認時間が少なく
見逃しの可能性が薄まり、見つかる可能性が高くなります。

それから警察犬。
警察犬がどのように行方不明者の
足取りをたどるか、わかりますよね。

臭気です。におい。
行方不明のお子さんの
臭いを辿ります。

臭いはいつまでも残ってません。
雨が降ればすぐなくなります。

鍛えられた警察犬でも
限界があります。

報道などで、何日も行方不明なのに
警察犬が探している映像なども
見たことありますよね。
あれは、ほとんど意味がない
一応やってるよという
パフォーマンスです。
(全く可能性がないと
いうわけでもありませんが)

警察犬が持てる能力を最大限発揮するのは
行方不明の直後です。


以上が、子どもがいなくなった時に
ナルハヤ(なるべく早く)
で通報してもらいたい理由です。

それから、普段から気を付けてもらいたいこと。
中学生以下のお子さんがいる
親御さんが把握しておいてもらいたいこと
を簡単に。

・子どものスマホの中身を把握しておいて

子どもにスマホを買い与えてはダメです。
スマホを持たせるなら「貸し与え」で
親が子のスマホに関与できる隙を確保して。
出来れば「ペアリング」をして、子どもの
スマホの中身を把握しておいてください。

・子どものSNSのアカウントを把握しておいて


「SNS誘拐」聞いたことありますよね。
悪い奴らはSNSを通じてあなたのお子さんに
近づいてきます。
万が一、あなたのお子さんがいなくなった時、
SNSにヒントがあるかもしれません。
アカウントが分かっていれば、
警察もすぐに確認することができます。

・どんなオンラインゲームを
 やってるか把握しておいて

悪い奴らはSNSだけとは限りません。
オンラインゲームで近づいてくることも
あります。
ネットの世界に無数に存在する
オンラインゲーム。
そのどれをやっているか、わかるだけで
重要な手掛かりになる場合があります。

・子どもに現金を持たせないで

現金を持たせず、今の時代のお小遣いは
SuicaなどのICカードで持たせた方が
断然いいです。
現金の支払い履歴を追いかけることは
とても難しいですが、ICカードなら
支払い履歴を追うことができます。
足取りが辿れます。
普段も、子どものお金の使い道が
把握できまよ。

・子どもが着る服、持ち物把握しておいて

当たり前じゃんと思われる方
多いと思いますが、意外と多いです。

「あれっ、どんな服だっけな」
「子どもが持ってるカバン、何色だっけ」

万が一のとき、服装や持ち物など
間違った情報を伝えてしまうと
見逃しに繋がります。

・子どもの写真、節々で撮っておいて

できればお子さんだけで映っていて、
なおかつカメラ目線の写真をスマホカメラで
十分なので、成長の過程の節々で撮っておいて
ください。
集合写真や、横顔だけの写真だと
判別が難しいです。
最新の、カメラ目線の写真があると
捜す側も助かります。

・子どもの靴は同じものを二足

出来れば同じ靴を二足買って、入れ替わりで
はかせた方が万全です。
先ほどのとおり、警察犬はお子さんの
臭いを追いかけます。
その場合、大切なのは臭いのもと
「げん臭」
です。

鑑識の方に聞いた話ですが、
枕や布団や服でもいいのですが、
体臭は部位によって変わります。

警察犬は足元の臭いを辿るので
できれば普段使っている
「靴」
の臭いがあると、
より警察犬の追跡精度がたかまります。


以上、書きなぐりになってしまいましたが
今回の事例に触れて、取り急ぎ
皆さんにお伝えしたいことを
書きました。
ぜひ、あなたのまわりにいる
子を持つ親御さん方にも
お伝えいただけると幸いです。


今日は長くなってしまいましたね。
ここまでお読みいただき、
ありがとうございました!

では、また!!

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