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リアルの崩壊と、オンラインへの誘い。

2月17日の月曜夜

この日は Nサロン2期生の新聞部メンバー(@Ebihara_Yuko @oshaca3)と、五反田@クラフトマン で飲む約束があった。4月から Nサロン3期が始まることもあり、#スクラム読み 自体の活動を今後どう広げていこうか、そんな会話を 集まった3人で何気なく話していた。

世間は、ダイヤモンド・プリンセス号コロナウィルス拡大の影響でザワついている真っ只中。2月も頭に感染者が見つかると下船を控えるよう要請され、GOALの見えない隔離生活を強いられていた。 それでも、国内で大規模なイベントを主催している側は、やはり見過ごせない状況だった。

お国から「不要不急の接触は避けるように」とのお達しが発令されると、軒並み週末開催のイベントは中止の決断を余儀なくされ、3月ラウンドまで自社のイベントを自粛せざるを得ない企業も出てきた。

それは突然やってきた

ヤプリさんもご多分に漏れず、しまこさん(@simakoo1)から、その日(2/17)の午後、TwitterDMが突然入ってきた。

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3月12日に開催予定の #JBUG 東京#15 を、そのまま決行するのか否か、「Backlog World 2020 の振り返り会reCap」という題名にある通り、そもそものの イベント自体 をどうするか?の判断も迫られていた。

五反田での飲み会も佳境に入ったころ、実行委員長(@beppu01)から1通のtypetalkの通知が飛んできた。

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束の間の静寂が流れる。Backlog World 2020 の中止。そして、3月以降のJBUGのオフラインでの開催を見合わせる内容。一瞬 戸惑うも、気持ちの整理がつかないまま、次の日を迎えることになった。

年次イベントは儚いもの

年次イベントのSTARTは、半年も前からが勝負。遡れば、この Backlog World 2020 のキックオフは 7月末。それから各班に分かれて、普段の仕事もこなしつつ 各々TODOをやっつけるスタンスは 大体どこのイベントも変わらない。

今回のイベント中止に関しては、これ以上のコロナウィルスの拡大の影響を懸念しての、運営に携わる全ての関係者の熟慮の末の判断になり、この半年間 ミッションに関わってきた実行委員のメンバーからすると、状況を飲み込む他 検討する余地が無いことに対し悔しい気持ちもあったに違いない。(広報・集客班として動いていた僕もそう...)

記憶に新しいのは、昨年の10月12日に五反田メッセで行われる予定だったVeu Fes Japan 2019 が、台風19号の接近に伴い中止を余儀なくされた出来毎。このイベントには自分も当日ボランティアスタッフで参加する予定だったけど、事前準備のMTGで、ノベルティ販売の役割分担をしたり、タトゥシールを大から小まで切ったことは、今となっては苦い思い出でしかない。

怒涛の1週間の始まり(リアルからオンラインへ)

とにかく この1週間は コロナの余波を受けて、状況が刻一刻と変動する怒涛のような日々の連続だった。まさか自分のところまで到底及ばないだろうと思ってた矢先、自社で関わっているスクール運営にも飛び火してきた。

この2月から、女性活躍を推進する女性リーダー向けの大学院の事務局に関わることになり、ひと通り業務が一巡し始めたころ、スクール運営自体の対応を迫られることになった。参加する受講生への配慮、その受講生を送り出した人事担当の意向、3月以降の開催に向けてやり取りが熱を帯びそうだ。ここは、誠心誠意 主催する側の考えを共通言語化する必要があり、事務局の中の人としての手腕が問われるミッション。

数々のイベントが開催するか否かの狭間でその動向が注目される中、この機会に無観客試合のLIVE配信にチャレンジしたり、オンラインに主軸をシフトさせたコミュニティも出てきた。#cmkt や、#朝渋 といったところが良い例で、今後 オンラインで開催する際はぜひ参考に出来たらと思う。

また、LIVE配信の代行支援する 新藤さん(@shindoy) から、LAPRASのイベントスペースを会場として使えるようになったとのこと。これは嬉しい悲鳴。もしもの時は、絶対的価値のある後方支援が出来る気がして止まない。

それでも非日常での体験は大事なはず

令和に入ってから天皇誕生日も変わり、2月23日に移動した。その振替で24日も休みなった訳だが、僕ら家族は一路、桶川の実家に滞在してから 小2の息子をスキー教室に入れる為、佐久スキーの北パラダまで行ってきた。世間があれだけコロナウィルスのことで騒いでいる喧騒を他所に、うちら家族は、普通にゲレンデを滑走し、息子は思いっきりスキーに触れ合えた

ありふれた日常、普段通りの生活を望んでいるはずなのに、日本人は何故こんなに気を張って毎日を過ごしているのか。楽しんでいいことはいくらでも転がっている。高円寺の小杉湯では、公衆浴場は絶対に中止しないという信念のもと、EVERY DENIMの湯を 2/22~23の2日間に渡って開催。予想以上の反響でインディゴ染めのワークショップは満員御礼。地域に愛された銭湯は心底強いなあと感じた。この精神を忘れてはいけないと思う。

場所を問わない働き方、オンラインとの向き合い方

今週から、時間差通勤がいよいよ始まる。言わずもがな、不要不急な接触を避けるために、通勤ラッシュ時の満員電車を避けるための処置で発令された。通常 9:00-18:00 のところを、①7:00-17:00 の早出、②10:00-19:00 の遅出の2パターンに区切った。どちらにせよ 家庭の都合上、余程のことが無い限り②の遅出シフトで働かざるを得ない。

営業チームも脚で稼いで仕事を取ってくる手法を改めて、インサイドセールスに活路を見出そうとしている。コールセンターのBPOも然り、受託となると、必ず相手方の状況にも配慮しなければいけないし、採用活動もまた、オンライン面接に切り替えるタイミングを見極めなければならない時期が来る。それまでに 如何にフレキシブルに動けるか、今 殆どの企業が岐路に立たされている。

頑張れ、ニッポン

3月以降、平穏な毎日に戻るような気配は微塵も見当たらない。東京オリンピックも控えている大都会東京で、人は類まれない新型のウィルスに立ち向かえるのか注目が集まる。こういう状況下で言うのも賛否あるとは思うが、イベントも安易に中止や延期にするべきではない。何故なら、そうすることで破綻する企業は幾何か出てきてしまうし、倒産に追い込まれる中小零細企業も多くいるはず。参加するかしないかのジャッジは、最終的に行く人が見極めるべきであって主催者側が気にすることはないように思う。

ただ、ピンチをチャンスにオンラインが当たり前の世界になっていくのをぼんやりと眺めているだけでなく、敢えて身を乗り出して没入していくのも必要。必ずこの波に乗って勝ち組になってみせる。

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