キスリング展 - エコールド・パリ -

こんにちは、aoiです。

就活で6月後半に北海道に行き、キスリング展にも行きました!昨年東京で開催されたときは見逃したので、行けて本当に良かったです。

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休日でしたが人も少なめで見やすかったです。東京は人で溢れてゆっくり見られないので、地方の良さの1つだと思いました。

3ヶ月以上ぶりの美術館だったので、嬉しくて嬉しくて...笑 一緒に見た相手を待たせてしまうくらいひとつひとつの作品に没頭してしまいました!


・写実主義だがどこか幻想的な雰囲気

キスリングの作品は色彩豊かでいろんな意味で目を引きました。人物画のアーモンド型の眼はどこか光がなくて、その先はどんな風景が見えているのか、なにを考えているのか...と想像を膨らませました。

背景や仕草でなんとなく、こういうところにいて、こう思っているのかなと想像ができますがキスリングは背景や服装が鮮やかであるのにも関わらず、モデルの意識はそこにいないように見えました。


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      1933年 《ベル=ガズー》


でも、それはキスリングの人生に理由があると思いました。ユダヤ人なことによりナチスから迫害を受け、愛する家族をフランスに残してアメリカに亡命しました。時代に翻弄された人生の中でリアルに描きつつ、キスリングの中にある不安や葛藤の気持ちが瞳に表れていたのかと思うと、胸が締め付けられます。

後にフランスに戻ったキスリング。また愛するご家族と再会できているといいな〜。