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パキスタン洪水被災者の生命をつなぐために Vol.2

こんにちは、プロジェクト・オフィサーのラインです🙂

2022年11月21日の記事で報告しておりました、パキスタンの洪水被災者への支援事業について進捗をご報告します📢



事業概要

昨年6月中旬以降にパキスタンで厳しいモンスーンによる豪雨が発生しました。本事業は、大洪水やそれによって起こった地滑りにより甚大じんだいな被害を受けた被災者への支援を目的に、ジャパン・プラットフォームによる助成を受けて、パキスタンのパートナー団体であるCommunity World Service Asia (CWSA)と提携して実施しています。

具体的には、洪水被害によって深刻な食料不足に直面している、パキスタン南部シンド州のミルプール・ハース地区の1,100世帯の人々に、食料が入手できるようキャッシュ(現金)を配布しています。活動は2022年11月15日から開始し、今月末に活動を終える予定です。

▼ 洪水被害の概要や活動場所については前回の記事をご覧ください▼

支援の現況

事業を開始してから4カ月が経過した現時点では、キャッシュ配布対象の1,100被災世帯を選定し、合計3回配布する計画のうち、2回までのキャッシュ配布が終了しています。

被災世帯への事業オリエンテーションを行う様子©CWSA
キャッシュ配布世帯(1,100世帯)の内訳:
男性(1,344人、女性(1,388人)、男子(1,831人)、女子(1,599人)©CWSA

今回のキャッシュ配布は携帯通信サービスを利用し、被災世帯が各自の携帯電話を通して口座を開くことで、通信業者の各地にある支店からいつでもキャッシュを引き出すことができるようにしています。
携帯電話や通信に伴う不具合も一部にあったものの、この不具合にも対応し、選定した1,100全世帯が、問題なくキャッシュを受け取ることができています。被災世帯が受け取ったキャッシュで食料や必需品を入手しているかどうかなど、キャッシュが必要な人に、必要なものが入手できるように行き届いているのか確認しながら進めています。

受け取ったキャッシュで食料を購入する被災者©CWSA

開始から事業期間にわたって事業が円滑に進められるよう、CWSAは地域の関連省庁や地元の関係者との情報共有を継続してきました。また、被災世帯の選定やキャッシュ配布にあたって、地元のキーパーソンをうまく巻き込むようにしました。こうして、被災世帯だけでなく、周囲の関係者との協働と協力を得るようにしたことで、地域に寄り添ったかたちで事業をとどこおりなく実施することができました。

政府関係者やステークホルダーとの打ち合わせ©CWSA

最後に

最後の3回目のキャッシュ配布は今月に実施しており、予定通りの今月末に事業を終了することになっています。事業の終了まで残り少なくなってきましたが、最後まで現地の提携団体と進捗を確認し、最も支援を必要としている人たちに支援を届けてまいります。
無事に終了しましたら、最終のご報告をまた別の機会でしたいと思っています。

(文:プロジェクト・オフィサー ライン静香)

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