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ビジネスは命題で考える!

こんにちは。
シーダブラップ株式会社です。

先日は今までの投稿で最も多い「スキ」をいただきました!

読んでいただいた皆様、本当にありがとうございます。

皆様からのリアクションが毎週更新の励みになっております(泣)

そんな投稿ですが、最近は移動中に考えていることが多いです。

移動中にボーッとしながら、日々の出来事を振り返りながら整理する習慣がついてきました。

今までは漫画ばかり読んでいましたが、それ以外のことも重要ですよね。

思考の整理とか、色々な出来事の振り返りなど。
移動時間を有効活用しようと模索しています。

漫画を読んでいると、思考の整理や振り返りができないんです!

…これって本当にそうなの?を考えることから今日のテーマは始まります。

高校数学でも学んだ領域で、命題があったと思います。
あったな〜と思う方もいらっしゃいますよね。

こんなもん、社会で役に立たないからやらない!」と勉強を放棄した方もいるかもしれませんが、実はビジネスの現場でめちゃくちゃ命題の考え方を活用しています。

苦手意識がある人は命題を思い出しながら、得意だった人はビジネスにおいて命題が使いこなせているかを記事を読んでみてください。

命題とは

命題とは、「客観的な真偽が必ず決まる文」のことです。

参照:【数学】命題の意味や逆・裏・対偶をマスターしよう!(スタディプラス)

例えば、
「1+1=2」や「a>0かつb>0の時、ab>0」は全て真の命題である。
「3+5=7」や「a<0かつb>0の時、ab<0」は全て偽の命題である。

何となく思い出してきましたか?

続いて、「pならばq」です。

覚えていますか?
「pならばq」は「p⇒q」と表すことができます。
この時、pは仮定、qは結論と言います。

細かくやり始めると数学の授業のようになってしまいますのでガッツリ割愛しますが、この命題の真偽を考えるプロセスがビジネスでも活きてきます。

それが、対偶をとるという考え方です。

対偶における重要なポイントとして、「命題の真偽とその対偶の真偽は一致する」という原理原則があります。

例えば、命題「𝑥=2 ならば 𝑥^2=4」の対偶は「𝑥^2≠4 ならば 𝑥≠2」です。

ちなみにこの命題は対偶ともとの命題と一致するため、真であることが確認できます。

ここまでは全然難しくないと思いますので、一気にビジネス命題編に突入します!

ビジネスあるあるを命題で考えてみる

早速ですが、例題です!

【例題】
(1)とある上司は部下が他責なので、組織のパフォーマンスが低いと言う
(2)営業成績が上がらないのは、工場部門が製品を潤沢に作らないからだ
(3)提案がうまくいかないのは、クライアントにやる気がないからだ

順に考えていきましょう!

(1)とある上司は部下が他責なので、組織のパフォーマンスが低いと言う

(1)の場合、命題を次のように設定します。
命題:部下が他責であれば、組織のパフォーマンスが低い

次に対偶を考えてみましょう。
対偶:パフォーマンスが高い組織は、部下に当事者意識がある

対偶は一見、正しいように見えますが完全に正しいと言い切れるでしょうか?

パフォーマンスが高い要因は部下の当事者意識だけではないですよね。
上司も須く当事者意識が高いはずです。

よって、この命題は偽です。

自分の体験を少し誇張して例題を作っていますが、皆さんはこのような場面に直面したことはありませんか?

私は言う側にも、言われた側にもなったことがあります。
当時の自分を思い出し、頭の中で対偶取っとけや…と思いますね。

例題(2)以降もさくさく行きます。

(2)営業成績が上がらないのは、工場部門が製品を潤沢に作らないからだ

命題:営業成績があがらないのは、工場部門が製品を沢山作らないからだ
対偶:工場部門が製品を沢山つくれば、営業成績があがる
結論:どう考えても偽。営業があげてくる数字がデタラメな場合、ロスを出したくないから生産数を抑え、結果欠品になっていたのかも。工場だけの責任ではない。

(3)提案がうまくいかないのは、クライアントにやる気がないからだ

命題:提案がうまくいかないのは、クライアントにやる気がないからだ
対偶:クライアントにやる気があれば、提案はうまくいく
結論:脳内お花畑野郎ですね。自分の提案の質が低ければ、やる気のあるクライアントには相手にされないかもしれませんね。

とはいえ、私より記事を読んでいただいている人は優秀な方が多いと思うので、何だそんなこと当たり前じゃん!と思われるかもしれません。

しかし、実は当たり前ができておらず、対偶をとらずに命題を流して誤った判断を下している人は少なくないと思います。

先程の例題はあえて簡単にしていますが、実際の現場ではもっと複雑に色々な物事が絡み合って問題になっています。

そんな時に、ひとつひとつの現象にとらわれていると本質に辿り着けることはできません。

だから、命題を設定し、対偶をとる思考プロセスを身につけて、物事をフラットに判断できるようになったほうがいいと思います!

今日から命題で考える習慣を一緒に身につけていきましょう。

上司や部下の方の命題だけで真偽を判断することが難しいなら、対偶をとって「それは偽やで!」と突っ込んでみるとか(笑)

ただ、偽であることを伝えるだけでは何の解決にもならないので、どうやったら偽の命題を真にできるかをセットで考えてみましょう。

解決策を提示できるのは、カッコいい大人である必要条件です。

では十分条件は?


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