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筆名を考えたときの話

GWですね。わたしはほとんどを家で過ごしています。
短歌を詠んだり連作を編んだり映画を見たり料理をしたりと、なかなか充実しています。

が、職業病なのでしょうか。
文章を書きたくてうずうずしてきました。
なので唐突に筆名の話をしたいと思います。

筆名・木村槿はどうやって生まれたのか

短歌を始めたのは2020年の5月。
始めてすぐの頃は筆名がなく、Twitterもうたの日も本名の木村という名前でやっていた。

きっかけは6月から通うことになった木下龍也さん・岡野大嗣さんの短歌教室。これに参加するからには筆名を決めねば!と思ったのだ。

おしゃれな筆名、本名っぽい筆名、モダンな筆名…いろいろ模索するうちに「もし将来本を出すことになったら…」と考えるようになった。
本を出すなんて、夢のまた夢の話だが、考えるだけなら自由だ。

わたしは長年伊坂幸太郎作品のファンだ。帯文は絶対に伊坂幸太郎さんにお願いしたい。
あ、そうだ。伊坂さんに「おっ」と思ってもらえるような筆名にしてはどうだ?それだ!

そこからとにかく伊坂作品の登場人物からインスパイアされたいろいろな筆名を考えた。


木村久遠(『陽気なギャングシリーズ』より)
木村+登場人物の名前の案。『陽気なギャングシリーズ』に出てくる天才スリ師・久遠。くおんという響きが気に入った。
どちらかというと苗字っぽいが、木村の後ろに持ってくることで絶妙な筆名感がある。性別がわかりにくい感じも好みに近い。保留。

響野〇〇『陽気なギャングシリーズ』より
同じく『陽気なギャングシリーズ』に出てくる演説の達人・響野。
めずらしい苗字なので人とかぶらなさそうでいいなと思いつつ、今日の〇〇みたいな読ませ方になるのはなんとなく避けたい…却下。

木村檸檬もしくは木村蜜柑(『マリアビートル』より)
檸檬と蜜柑は『マリアビートル』に出てくる二人組の殺し屋の名前だ。
檸檬、蜜柑という名前は少しほかの人とのかぶりも気になるが筆名っぽくていいなと思った。しかし、検索すると檸檬は同名のTwitterアカウントとセクシーな画像(今は出てこない)が、蜜柑はみかん農家がヒットしたので、却下。

木村槿(『マリアビートル』より)
同じく『マリアビートル』に出てくる殺し屋(押し屋)・槿。むくげと書いてあさがおと読むところや、ミステリアスなそのキャラクター性が気に入っていた。試しに木村槿で検索すると、なんと、マリアビートルのWikipediaが引っかかる!最高だ。マリアビートルには元殺し屋の木村という人物が登場するため、それで引っかかったらしい。木村と槿を並べると、すべての漢字に木が入っていて、字面の雰囲気もいい。決定。

このような流れで、筆名は木村槿に決定した。
たまに筆名をほめられると本当にうれしくなるのは、筆名を決めたときのことを思い出すからだ。

もうすぐ短歌を始めて2年。木村槿で検索すると自分が引っかかって、うれしいけれどすこし寂しい。

いつかの帯文のことを夢に見ながら、短歌を詠む日々は続いていく。

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