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短歌まとめ_6

4月の更新からだいぶ空いてしまいました。
直近の採用歌をまとめます。※敬称略

1.新聞歌壇

読売歌壇 俵万智選 入選 2021.5.10

カステラの紙をじょうずに剥がすひと このひとに今日わたしはふられる

東京歌壇 東直子選 入選 2021.6.6

用もなくコンビニをさまよっている容疑者めいたぼくの足取り

読売歌壇 俵万智選 入選 2021.6.15

弁当に彩りを足す正しさであなたはぼくに別れを告げる

東京歌壇 東直子選 特選二席 2021.7.25

足裏に点字ブロックはみちみちて誰もが生きるために生きてる

東直子さんより評をいただきました

【評】点字ブロックの感触をあるときしっかり感じたことで、この世に生きて生活を続けていることの根源的で奇跡的な事実を再認識した。

2021年7月25日 東京新聞 朝刊より引用


2.月刊公募ガイド 東直子の短歌の時間

第75回 テーマ詠「発酵」 選外佳作

発酵と名のつくだけで旨そうに見えるバターだ わたしはどうだ


3.ダ・ヴィンチ 短歌ください

第159回  穂村弘選 自由詠

道端に落ちてるコンビニの袋を犬かと思ったら犬だった

穂村弘さんより評をいただきました

【評】「犬だった」の意外性。言葉の斡旋によって、不思議な世界が作り出されています。

ダ・ヴィンチ 2021年7月号より引用


4.うたらば

月刊うたらば テーマ「散」

ふじの花がるるるとひらくまぶしさで一目散に逃げてった春

月刊うたらば テーマ「悪」

残業のあまたの光に癒やされてわたしはだれかにとっての悪魔

月刊うたらば テーマ「雨」

空梅雨を知らせるニュースキャスターはひまわりみたいに笑ってみせた


5.まいつき短歌祭

第二回 自由詠 武田ひか選 佳作

見上げれば東横インのNひとつ落ちても気づかないような空

第四回 自由詠 武田ひか選 入選

わたがしで殴られるようあなたからあなたの声で言われるたびに

第五回 テーマ詠「小説」 武田ひか選 入選

小説に指を挟んだままねむるとき指だけが夢を見ている

第五回 自由詠 武田ひか選 佳作

今までに失くした傘の本数とおんなじ数の晴れがあること


6.恋愛短歌同好会

第40回 会報ショートケーキソング第27号 結江里香選

そのときは夏のにおいの風になりあなたの窓をやさしくたたく

結江里香さんより評をいただきました
≫ 恋愛短歌同好会 会報第27回

第41回 平安まだら選 ベストアクト

3億が当たっても好きでいてくれる?たまにサイゼではしゃいでくれる?

平安まだらさんより評をいただきました
≫ 恋愛短歌同好会 会報第28回


7.次席短歌連絡会

第九回 朝野陽々選 最重要連絡事項(ジセキング)


洗われた犬と洗った人間はひかりまみれの庭でわらった

朝野陽々さんより評をいただきました
https://twitter.com/2nd_tanka_award/status/1413872130203164683?s=20


まいつき短歌祭、恋愛短歌同好会、次席短歌連絡会といろんな企画に参加させていただき、とても楽しかったです。

次回の次席短歌連絡会では初めて選者を務めます!
ぜひふるってご投稿ください。

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