「チームだからこその働き方を」【クラウドワーカーインタビュー】
こんにちは、ワーカーエクスペリエンスチームの川城です。
今週は「クラウドワーカーインタビュー」第2弾として、兵庫県三木市で活躍されているワーキングチーム(通称:Stack)のチームディレクター池本さんに、チーム活動やディレクターとして考えている“働く”について、お話を伺っていきます!
〇地域ワーキングチームとは
全国の行政や民間企業とクラウドワークスが進めている、地域のクラウドワーカーがチームで働くための仕組み。現在、全国12のチームが立ち上がっている。
▼チーム制の具体的な取り組みについてはコチラ
今回お話を伺う三木市のチームは昨年6月に発足したばかりですが、すでに40名を越える規模に急成長しているチームになっています。
40名のワーカーさんを抱えるチームのディレクターとして、日々のチーム活動やディレクションを通しての気づきを伺っていきたいと思います。
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ーーそれでは池本さん、よろしくお願いいたします!
池本さん:よろしくお願いいたします。
ーー早速ですが、簡単に池本さんのこれまでについて教えてください。
池本さん:はい。10年ほど前から、本業のサービス業の傍ら、副業として在宅ワークを始めまして、クラウドソーシングを使い始めたのは7.8年前ですね。ちょうどクラウドワークスができて2年目くらいからお世話になっています。
現在は、三木市のワーキングチームのディレクターとして活動しています。
ーー初期の頃から使っていただいていたんですね!当時はどのような業務を行っていたんですか?
池本さん:在宅ワークを始めた当初はデータ入力や文章執筆などをメインにやっていて、クラウドソーシングを使い始めてからはライティングを主に行っています。
本業の時間が一定だったことや子供が独立していたこともあり、空いた時間を利用して働いていましたね。
クラウドワークス繋がりでクラウドワーカーの方やフリーランスの方とも多く知り合うことができ、今でも連絡を取り合っています。
ーーそうだったんですね。当時からフリーランスや副業といった環境は身近にあったんですね。
そこからチームのディレクターになったわけですが、きっかけは何だったのでしょうか?
池本さん:ちょうど、副業のライティング業務も落ち着いてきた時に「何か新しいことをしてみたい」と思っていまして、そこにクラウドワークスからディレクターのお知らせをいただきました。
兵庫県三木市というのもピンポイントで、これだ、と思って応募したのがきっかけですね。
ーーなるほど。実際に記事を執筆する側からディレクションする側になってみて、感じたことはありますか?
池本さん:チームで活動していることもあって、「人と人との繋がりが大事だな」とすごく感じていますね。
クラウドソーシングではクライアントと直接会うわけではないですし、他のワーカーさんとも交流する機会がないというのが課題だったりします。
私も経験があるのでわかりますが、孤独感から継続できなかったり、近くに相談できる相手がいなくて諦めてしまったり、、
そういった課題に対して、チームを組んでチーム内でワーカーさん同士教え合いながら協力できる、横の繋がりができる、というのは大きなメリットだなと思います。クライアントに聞くしかなかったことが、「こんなやり方があるよ」と気軽にコミュニケーション取れるのは大きな違いではないでしょうか。
あとは、幅広い年齢層の方が所属しているのも他のチームにはない特徴かなと。
ーーというと?
池本さん:三木市のチームには、主婦で子育てをしながら働いている方もいれば、前職のスキルを活かして活躍している人もいれば、シニアで定年後の時間を活用している方もいます。
同じチームではあるものの、それぞれ活動時間も仕事内容も違いますし、一人ひとり、自分にとっての“働くかたち”があるんだなというのは感じますね。
ーーなるほど。“働く”ひとつとっても、人それぞれのかたちがありそうですね。
池本さん:今まではフリーランスの方の働き方を近くで見ていたこともあって、フリーランスの方たちって本当によく働くんですよね。お子さんがいても上手く時間をつくって、自分から進んでやっている。好きなことをやっているんだなーと感じます。あくまで私の周りの方の話ですが。
もちろん、それも自分らしい働き方の一つだと思いますし、うちのチームに参加して、家事や育児の合間を縫って仕事をしている人も、それが「その人にとっての“自分らしい働き方”の一つなんだな」と、改めて思っています。
どっちがいいとか比べるものではないなと。
ーーたしかにそうですよね。大事なのは仕事量や形態ではなくて「自分らしさ」や「やりがい」を感じられることですよね。
池本さん:はい。ですが、そんな簡単に自分らしく働けるわけでもないのが現状ですよね。様々なサービスやテクノロジーが発展して、前よりは働くハードルは低くなったとは感じますが。
そのためにも、やはり待っているだけじゃだめで、自分から動かないといけないなということを実感しています。
ーー自分から動く、というのは具体的にはどういうことでしょうか?
例えば、始めたばかりのワーカーさんだと、「雇用」と同じような認識でいるので、「クライアントから受注している」意識が足りていなかったりします。そうすると、仕事に対しての意識や責任の持ち方が甘くなりがちです。
これはうちのチーム内でもありがちなので、そこは「違うんだよ」としっかり伝えることで、「指示待ち」ではなく主体的に取り組めるように気を付けています。
また、私自身も他地域のディレクターさんや講師の方と連携するなかで、積極的に前に出るようになりましたね。(笑)
少し前のめりになるくらいで仕事を請けにいったのがよかったのかもしれません。
ーー素晴らしいですね。池本さん自身が積極的に取り組まれるからこそチームも前に進んでいるのですね。
これからさらに外に向けた活動をしていくと思いますが、現状の課題などはありますか?
池本さん:人数が多くなってきたこともあり、一人ひとりのワーカーさんのモチベーションを上手くマネジメントすることが課題ですね。
ディレクター⇔ワーカー
の関係もそうですが、
ワーカー⇔ワーカー
の関係性、仕事だけに限らない関係作りをサポートしていくのもディレクターの役目だと思います。
それがチームのメリットでもありますので。
現在は毎週木曜日に定例会を開いておりますが、新しく参加されたワーカーさんも既存のワーカーさんも関係なく、壁を作らないチーム作りが課題ですね。
ーーありがとうございます。最後に、今後の目標について教えてください。
池本さん:はい。まだチームが発足してから1年も経っていませんが、ある程度チームの形はできてきたと思います。今後はメンバーのスキルアップの支援をしつつ、チームとしての活動範囲を広げることが目標です。
それから、スキルや収入だけでなく、一人ひとりが生活に合った“自分らしい働き方”の形を見つけるサポートができればと思います。
ーー今後のチームの成長が楽しみですね!ありがとうございました!
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インタビューを通して、ディレクターとして様々な人々の働き方に触れているからこそ感じる、“働く”の多様性やチーム運営についてお聞きすることができました。
地方であっても、チームだからこそできる“自分らしい働き方”があるのではないでしょうか。
私たちも引き続き、地方自治体さんと連携して「誰もが“働く”を選択できる社会」を目指していきます。
池本さん、ありがとうございました!
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