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【イベントレポート】人と関わり合う暮らし。~co-living・コミュニティについて語らう~

こんにちは、circle運営スタッフ・コンタニです。
いよいよ新年度が始まりました!
新たな環境の中で日々を過ごしている、という方も多いのではないでしょうか。

暮らしのサービスcircleでは、多拠点の暮らし、地域について、コリビングについて、キャリアや人生の模索について、暮らしの人間関係・コミュニティについてなど・・・
サービスのコンセプトに関わる様々なテーマについて取り上げてきました。

今回のnoteでは、先日オンラインで開催したトークイベント「人と関わり合う暮らしって?」のイベントレポートをお伝えしてまいります。
circleがコンセプトとして掲げている、『新たな場所の、新たなコミュニティを見つけに行こう。』に繋がってくる、深~いトークが炸裂!
是非読んでみてくださいね。

トークゲスト紹介

シェアハウス運営経験・住人経験の両方を持つ神山さんと、circle司会コンタニが語らいました

今回のオンライントークイベントでは、「人と関わり合う暮らし」をテーマに、シェアハウス運営経験を持ち、住人としても様々な方と共同生活を営んできた神山さんにトークゲストとして来ていただきました。

シェアハウスの運営や、シェアハウスで色んな人と共同生活をする中で、多くの気づきを得てきたという神山さん。そのエピソードをお聞きしていきました。

今回のイベントもお馴染みトークテーマカードを作成

自分にとって家族のようだった場所を、なくしたくない

最初に神山さんにお聞きしたのは、「シェアハウス立ち上げのきっかけ」。
以前から都内のシェアハウスで、住民として色んな方と暮らしてきたという神山さん。
運営をする側に回ったことにはどんなきっかけがあったのか、お伺いしました。

2年間住んでいたシェアハウスを出て、引っ越した後、
ある時当時のオーナーから「経営が大変なのもあって、シェアハウスがなくなるかもしれない…。今住んでいる人は皆、出ていかなければならないかもしれない」と話が入ってきたんです。

神山さん談

以前住んでいたシェアハウスが、なくなってしまうかもしれない・・・。
そんな話を聞いた神山さんは、一度シェアハウスを出たからこそ気づいたことがあったといいます。

正直、皆で暮らしていた時はあまりにも日常だったので、そのシェアハウスに対して特別な感情は無かったんですよね。

でも、一度引っ越して「なくなるかもしれない」と聞いた時、急に「なくなってほしくない」と強く思うようになって。

まさに「失うとなってはじめて気づく」という状態でした。

神山さん談

そこから、「自分にとって家族、家のようだった場所をなくしたくない」という思いでシェアハウスに‘‘運営‘‘という形で戻ることを決断した神山さん。
新たな形で、「人と関わり合う暮らし」が再度始まることになりました。

ルールの意味、ルールを「作らない」ことの意味

次に神山さんにお聞きしたのが、「シェアハウスを運営として場を作り経営していくのと、いち住民として暮らすのとではどういった違いがあったか?」というお話でした。

う~ん、違いはありましたね。

例えばですが・・・いち住民として暮らしていた時は、掃除などシェアハウスでの生活ルールにおいて気に食わない点があれば、運営オーナーに意見を伝えるだけで終わっていました。

ですが、運営をする立場になって、皆で一緒に暮らすうえでのルール設計や環境を整えることを自分がするようになって、

「単純にルールを決めて増やせばいいという問題ではないな」
「誰かにとってのルールが、誰かを苦しめてしまうこともある」
「生活環境や家具・設備を整えれば確かに便利にはなる。でもそこに費用をかけすぎるとシェアハウスの経営が赤字になってしまい、結局立ち行かなくなってしまう・・・。どこまでの便利さを求めるべきか」
などとにかく考えることが増えました。

いち住民として暮らしていた時には見えていなかった世界が見えるようになり、
徐々に「あの時のシェアハウス運営にはこういう意味・意図があったんだな」「ルールをあえて作らない、という決断も大事なんだな」
と考えるようになりました。

神山さん談

シェアハウス運営、住民、両方経験されてきたからこその神山さんのお話に、参加者の皆さんも聞き入っているようでした!

何気ない日常にある楽しさ、喜び、そして自身の変化

トークは徐々に、シェアハウスを通しての「共同生活の楽しさ・大変さ」の話に。

大変さの部分で言うと、他の色んな人と協力しながら暮らしているわけなので色々あります(笑)
家の掃除のルールがあるけど、守れていない時があるとか・・・。
さっきのルール設計の話じゃないですが、例えば『自分にとっての綺麗な状態』と『他の人にとっての綺麗な状態』は違いますよね。感じ方も人それぞれなので、言い合いながら会議しながら進めていくという所ですよね。
良い妥協点を見つけたりしながら。

神山さん談

まさに家族、そして人間関係そのもの・・・!といったお話が続きました。

共同生活をしていての楽しいところ、嬉しかったことなどで言うと、本当に日々の些細なところで沢山あるんですよね。

皆でご飯を作って食べたり。それだけで楽しいですし。日々の暮らしが特別な体験のようでもあるというか。
ご飯を作るのが好きで得意な人は皆の分を作って、他のことが得意な人はそれをやって、とか。皆で補い合って協力し合って。

逆に、悲しいことがあった時に、1人で暮らしていると本当に1人で落ち込んでいってしまっていたかもしれないですが、自然と話を聞いてもらったりとか。それで救われたことが数えきれないほどありました。

神山さん談

そして、共同生活を通して神山さん自身にも価値観、心の変化があったそう。

シェアハウスで暮らし始める前は、僕は結構仕事人間で。
稼いでいればいい、収入は高いほうが良い、みたいな価値観を持っていました。

でも、シェアハウスで暮らすようになってから、収入が少なくても自分の考えを持って楽しそうに日々暮らしている人を見たり、色んな生き方、価値観があるんだなと思うようになり、本当に180度と言っていいほど価値観が変わったと思います。
それを経て、別に全く辞める必要はなかったのですが(笑)一度仕事を辞めて、自分で考える時間、自分と向き合う時間を取るという意思決定をしました。

最初のプロフィール部分に、「ゆでたまご好きが高じてゆでたまご協会を設立して運営しています!」って書きましたが、それも、この時一度仕事を辞めて、「自分が好きなものは何なのか?」と考える摸索・空白の時間を取ったからこそ生まれたものなんですよ(笑)

神山さん談

まさかゆでたまご協会設立の背景にこんなエピソードがあったとは・・・!(笑)
参加者の皆さんも驚いていました。

すぐに他者をシャットアウトしない。
点ではなく、線で人と向き合う

最後に、神山さんに「共同生活に興味がある人、これから始める人などに気を付けて欲しいポイントが何かあればお伝えいただけますか?」と聞かせていただくと、こんなコメントが。

すぐに人を判断しないでほしい、ということを伝えたいですかね。
確かに、人の第一印象だったり、一緒に暮らしていくとなると「こういうところが合わないな」「自分とは違う考え方・価値観だな」とか色々感じることがあると思います。ただ、「一回で人を判断しない」でほしい。

僕は、「最低3回はその人と向き合ってみる」というのを大切にしています。
勿論、色々話し合ってみても、関わっていく中でどうしても合わない人間関係というものはあると思います。ただ、最初そう思った人も、未来ではもしかすると自分の人生にとってかけがえのない友人だったかもしれない。そんな人を、たった1回の自分の決めつけで失うのはあまりにも勿体ないと思うんです。

「3回はその人と向き合ってみる」。宜しければ、意識してみてください!

神山さん談
様々なテーマでお話しいただいた神山さん。本当にありがとうございました!

「人と関わり合う暮らしって?」というテーマで開催した今回のオンライントークイベント。
人と人との関係、暮らし、様々な価値観・・・想像以上に色んな事を考えさせられる深いトークイベントとなりました。
神山さん、参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!

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今後もcircleでは、コリビング、コミュニティ、新しい暮らしなどに関わるトークゲストをお呼びしてインタビューリレーを実施していきます!
是非、楽しみにしていてくださいね。