世田谷区We love 泣いてもいいよ赤ちゃんプロジェクトについて考えたこと

この世田谷区の取り組み、行政の取り組みは赤ちゃんの泣き声を温かく見守ろうというプロジェクトで、これが象徴する様にいかに日本の親、特に母親は自分の赤ん坊の子供が泣き止まないのがいかに周囲に迷惑かと思い悩んでいる人が多いかわかる。だからこのプロジェクトが広がることによって赤ちゃんを優しく見守って社会全体で泣いている子も含めて子供や親を見守ろうという趣旨なのはわかるし、このプロジェクトで救われる親御さんや泣いている赤ちゃんがいても寛容になれて親をできる方法で支えようと意識する人もいるだろう。

でも、確実に違和感があっておかしいなと思うのはこんなプロジェクトを行政が出さなくてはいけないほど、日本人は赤ちゃんや子供やその親が公共の場にいたり泣いたりするのだけでもそれに対して冷たい迷惑みたいな視線を向けたりそういう態度をとる人が多く、精神的に余裕がなく疲れ切っている人が多いのもあり、困っている人を助けたり普段から育児でもその他でも助け合う精神が不足していることだ。

本来だったらこんなプロジェクトがなくても社会全体で親御さんや子供を寛容に温かく支えるのが真っ当だ。そういう社会の視線が親御さん、特にジェンダー不平等の構造の中で家事育児も仕事の負担もより多く押しつけられる母親により多くの精神的負担や生き辛さを与えてしまう。それはより多くの特に母親含む親御さんを追い詰めて孤立させてしまうし孤立は虐待や育児放棄などの大きな問題をどんどん膨らませ悪化させる要因にもなる。これがジェンダーギャップが大きい日本の少子化になる一因でもある。こういう育児家事でもそうだが、ある問題の責任を全て親などの当事者の自己責任として周囲は関係ないとするような今の社会の風潮は明らかに問題だし、おかしい。社会的孤立は若者の自殺率の高さや学校や職場でのハラスメントなど今の社会の様々な問題の根底にある一つの問題だ。子育てにしろ何にしろきちんと全ての人の権利や尊厳が尊重されて、きちんと安心して全ての人が多様な人生の選択肢を属性に縛られず自分らしく歩める社会にしなくてはいけない。


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