鶴亀杯 さっそく投句 しちゃいます/知遊陀
鶴亀杯!
宇宙杯に続いて、1番最初の投句を目指し、
0時ちょうどの記事公開を試みたのですが、
結果はいかに?
さて早速ですが今回、
私が応募する俳句は、以下の3句!
子が夢中羽音ぶるぶる宇宙人
思春期に酷く曲がった胡瓜噛む
休肝の誓ひ喉とほりゆく泡に
◆それぞれの句の解説です
↓↓↓
子が夢中羽音ぶるぶる宇宙人
こがむちゅう はおとぶるぶる うちゅうじん
子どものころ、扇風機の前で誰もがやった?
「ワレワレハ宇宙人だ」
羽が露出した扇風機が少なくなり、あまり見かけなくなったこの光景。
扇風機の前で声を出すと、
・羽に当たって返ってくる音+自分で発した音
・羽と羽の間の隙間を通過する音
異なる音質が高速で交互に聞こえ、ハーモニーとなる。
つまり、露出した羽が、あの宇宙人ボイスを生むのです。
季語は、羽の音+ぶるぶる+宇宙人、から連想できる「扇風機」
プール教室にある、昔ながらの大きな羽付きの扇風機。
その前で下の子(小学生)が夢中になって、
「ワレワレハ宇宙人だ」
繰り返しやってるのを見て、
とても懐かしく、ほのぼのとした気持ちになったので、俳句にしました。
思春期に酷く曲がった胡瓜噛む
ししゅんきに ひどくまがった きゅうりかむ
スーパーに並ぶキュウリは、どれも真っ直ぐで、形や大きさも揃ったキュウリばかり。
規格外に曲がったキュウリは、日の目を見ることなく、そのほとんどが廃棄処分されてしまうという現実。
でも、曲がっているからといって、味が落ちるわけではない。
季語は「胡瓜」
思春期になって、すっかり不愛想になった息子(高校生)も、曲がったキュウリを噛みしめながら、
真っ直ぐ同じレールに乗ることへの疑問
(それが大人になるということなの?)曲がってレールから外れることへの不安
(曲がったまんまの子どもじゃダメ?)
大人になりきれない葛藤を、唇を噛みしめながら、もがいてる。。。
そんな心情を詠みました。
今年も家庭菜園でキュウリを作ってるのですが、
どうしてもこのように曲がったキュウリが
できてしまいます😅(もちろん、美味しく頂きます)
休肝の誓ひ喉とほりゆく泡に
きゅうかんのちかい のどとおりゆくあわに
今日こそは休肝日にするぞ!
そう決めたのに。。。
季節は一足早く夏めいて、ついつい琥珀色したあいつの、そうあいつの誘惑に負け、
プシュっと缶ビールの蓋をあけ、泡までスッキリ飲み干してしまう。
季語は、泡と休肝日で連想できる
「ビール」
季節外れの暑さに負け、泡まで飲み干してしまったビール
休肝日という誓いが、泡となって消えてしまった後悔。
そんな人間の意志の弱さを、
消えた泡に絡めて詠んでみました。
◆まとめ
今回は、
無邪気に扇風機で遊ぶ子ども
(次男の実体験からイメージ)大人になりきれない、思春期の葛藤
(思春期の長男と家庭菜園の胡瓜からイメージ)休肝日を破ってしまう、実は弱い大人
(誘惑に負けやすい自分をイメージ)
子どもから少年、そして大人になっていくまでの、何気ない日常の中にある人間の内面を詠んでみました。
運営のみなさま、宜しくお願いします!
◆おまけ/週末農園の様子
週末に不定期で記事を書いている週末農園。
今週の農園の様子を、
最後に写真でご紹介します。
※カボチャの季語は、イメージ通り秋でした。
ちなみにスイカと枝豆の季語も秋!
こっちはイメージ通りではない😅
せっかくなので、一足早く
カボチャの天空栽培〈空中栽培)で秋の俳句を一句!(これは応募句ではありません)
鈴なりの南瓜天空に夢乗せて
以上、今週の畑の様子でした。
※追加画像
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