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47才のキャンパスライフ 〜慶應一年生ミュージシャンの日々〜3 「新歓」

新歓…!

 噂には聞いた事がありました。新歓だのコンパだのコンペ(はゴルフか)だの。

 いわゆる新入生のサークルへの歓迎(&勧誘)活動という事ですね。それが入学式の翌日から3日間にわたり大学をあげて行われるらしい。

 サークル活動に関しては、遠いおとぎの国の話というか、イレギュラー新入生である自分に関係する物事だとは捉えていなかったのですが…。

 でもまあ、前々回の決意もある事だし、大学の新歓というのがどういうものなのか、後学の為にも覗いてみよう!と果敢にも大学に向かったのでありました。


 そうして校門を入ると! おお! 

手持ち看板! ビラ配り! 


「〇〇サークルでーす! 〇〇しませんかー!」

 と各サークルが各々に声を振り絞っています。

 この光景…

「めぞん一刻」でみたことある!!

 (※めぞん一刻…80年代にビッグコミックスピリッツで連載されていた、高橋留美子先生の金字塔マンガ。アニメ化もされた)

 おそるおそるその勧誘の渦の中に入っていくと、とにかくビラが貰えます。僕は年齢的に教授とかと思われて配ってもらえないんじゃないかと思っていましたが、おそらく教授にしては威厳がないのでしょう、めっちゃ貰えます。

 というか、意外と貰わずに素通りする学生の方が多く、その中で僕は渡されるものをほぼ全て受け取っていたので

「こいつは何でも受け取るタイプのやつだー!」

 と思われたのでしょう。カモだ!という訳ではないのでしょうが、僕の進行方向に列が出来るように渡しに来てくれました。

 おそらく高校を出たばかりの頃の僕であれば、そんな時はスカしてたり恥ずかしがったりしてたのかもしれませんが、この年になるとなんでもありがたいので、「新歓がんばってね!」と心でエールを送ってしまいます。まあ、おまえががんばれよなんですが。

 しかしそうしているとえらいもので、「え、そんなサークルもあるの?」と興味が湧いてしまうものもたくさんあり、気がつけばいくつもの団体の説明会に参加していました。

 でもなんかいいですね。自分が情熱を燃やすジャンルそのものの振興を図るように

〇〇に興味ありませんかー

 とか

〇〇やってみませんかー

 とかね。

 しかしそんな積極的な呼びかけばかりではなく、サークルによってはもう少し内向的…というわけでもないんだけど、呼び込みもなければ、新歓の教室に行ってもこちらが

「あの…やってますか?」

 と訊いてしまうような、早い時間の居酒屋さんの暖簾を持ち上げるような雰囲気から迎え入れられる所もありました。しかし活発に呼びかけはしないんだけど、興味を持った人に対しては情熱を持って接してくれるというような雰囲気で、僕も逆の立場だったらそんな感じでやってるだろうななんて思いました。

 だいたい何処の団体も一通りの説明をしてもらって、そして大抵は「続きはWEBで」的に、LINEグループやDiscordに流れるわけですね。うーん令和〜。

 そのほか初めて学食でカレーを食べたり、かなりエンジョイしてしまって、やはり行って良かった新歓なのでした。

 さて僕はなんらかのサークルに入るのだろうか。乞うご期待(なのか?)!

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