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【ライブレポ】サンダルテレフォン 1st tour 2021 "TINY TURN"


4人組アイドルグループ・サンダルテレフォンがグループ初のツアー「TINY TURN」を7/1・7/10・11の三日間にわたって東名で開催しました。

今回は、東京のTSUTAYA O-WESTにて開催されたツアー初日公演のレポです。
また、この初日公演は7/2に誕生日を迎えたメンバー・小町まいさんの生誕祭も兼ねていました。

ダルフォンメンバー紹介

開催からレポのアップまでここまで延びてしまったのは、ツアーが終わるまでネタバレ厳禁というお達しがあったことに加え、そのことで気が緩んですっかり書くのをさぼってしまったからでした。

自分のライブレポの不出来はこれ以上書いても仕方ありませんからこのことはとりあえず置いておきますが、サンダルテレフォンはグループとして今とても充実の時期にあると感じます。
月に一回開催される定期公演は、会場がさほど広くないということもありますが毎回当たり前のように完売。

今年4月に開催された2周年記念ワンマンライブは、渋谷のWWWというキャパ500人の会場での開催でしたが、水曜日ということも構わず前売り時点で完売していました。

この日も、平日の夕方開催であるにも関わらずマックス600人のO-WESTのフロアは最後列までびっちりと埋まっていましたが、これも勢いに説得力を持たせます。

順調なグループの歩みをなぞっていると、そのことが当たり前のように感じてしまい、本来感じるべきよりもありがたみを薄く受け止めてしまうところがあるのですが、よく考えてみるとすごいことです。

もっともこのご時世ですから、どの会場も本来ののキャパでは収容できないため、完売というのも参考程度の結果ではあるものの、仮に最大収容人数を入れられる状況になったとしても埋まっていたのではないかという雰囲気があります。

では今回のツアー初日公演のライブレポに移ります。
印象的なシーンをいくつかピックアップしてお伝えできればと思います。

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まずは2曲目「It’s Show Time!

曲を手がけたNaoki"naotyu-"Chibaさんによると「ちょっと悪ぶった、やんちゃな」感じが曲に込められたそうです。

So Coolな時代
だからこそもっと熱くなってドキドキしたいんです
重圧も悪くない
スリルに身を任せてみたいから

今からショーが始まるというワクワク感に加えてちょっぴりミステリアスさも感じる曲です。

この日、ステージ奥に取り付けられたバーライトが赤く光って雰囲気を作る中、夏芽ナツさんが「不意に訪れる一瞬のチャンス」とソロパートを歌いながらフロアを招くような不敵な表情を浮かべていました。
サンダルテレフォンのライブの見どころはいくつもありますが、こうしたふと覗かせる表情もその一つだと思います。

グループは2021年1月に「SYSTEMATIC」、6月に「碧い鏡/It’s Show Time!」と2本のEPをつづけてリリースしました。
それまでの曲に通底していたポップでノリの良い雰囲気の曲調と比べると、この「SYSTEMATIC」「碧い鏡」は趣向が少々かわってシリアスさが増した印象を受けたのですが、メンバーのここ数カ月のパフォーマンスを観ても、これら2曲の雰囲気に合わせて大人びた感じを曲のリリースとともにいっそう厚くまとってきているように思います。

見せつける表情のみならず、自然とこちらも笑顔になるような表情も変わらず良いです。
その中でも藤井エリカさんの笑顔はとても輝いて目に飛び込んできます。
毎回のライブの楽しみには藤井さんの笑顔もあったりします。
藤井さんはまた歌声でも「碧い鏡」の2Aソロ「掛け違い直しただけでは何も」のソロパートでも音源よりも一歩進んだような歌い方をしており、存在感を放っていました。

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そしてこの日の目玉だったのが、小町まいさんの生誕コーナーでした。
ライブ中盤、一度他の3人のメンバーに場を託して捌けたあと、3人と入れ替わって再度登場した小町さん。
「夏の入口」を意識してチョイスしたという涼しげなミニワンピースといういでたちで、ZARDの「揺れる想い」を歌っていました。

「揺れる想い 体じゅう感じて」

歌いだしからいきなり最高音という難しいパートだと思うのですが、小町さんの高音は胸音で無理して出しているという風ではなく、優しく儚げな音となってこちらの耳に入ってきました。
小町さんは普段のライブでも、音やリズムを外すのをほとんどみかけたことが無いほど安定しているのですが、この日も高音の出し方しかり、安心感からくる落ち着きがありました。

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そしてアンコールへ。

コロナ禍によってすっかりおなじみになったコールがわりの拍手から間を空けること数分してメンバーが出てきましたが、4人の着ている衣装がいつもとは違いました。
シルバーっぽい色がちりばめられたフリフリのワンピースで、2019年にデビューしたサンダルテレフォンがの1stシングル「真夏の匂い」の衣装でした。

個人的には当時のサンダルテレフォンをリアルタイムで知らず、衣装も生では初めてお見かけしたので非常に真新しさがありました。

メンバーはそのまま「真夏の匂い」を披露しましたが、これは原曲にアレンジを加えた「リミックスバージョン」でした。
この日初披露です。
オリジナルでは切なさをどこかに隠しているような曲調だったのが、リミックスでは一転してトロピカルな音が目立ち、まるで舞台をがらりと変えて常夏の南国に居るかのように感じさせるアレンジになっていました。

そして、ライブのオーラスには「Step by Step」が披露されました。
一番最後の曲にも関わらず、この日一番の音を感じました。
音量というよりも、マイクに乗って共鳴したメンバーの歌声がおなかの底から響いてきて、身体を揺らされているような感じです。

好みの問題もあろうかとは思いますが、最近ライブを振り返るときにこの「ステバイ」の情景がまっさきに浮かんでくることが多いです。
この曲のもつ、フロアを巻き込む力を思うと無理もないのかもしれません。

以上がライブレポです。

今回の東名阪ツアー、タイトルに「TINY TURN」とあります。
ここには、「小さなターンから大きなターンへ」という意味がサブタイトル的に込められているそうです。
すこし邪推してみると、小さなターンとはいわば振り付けのターンのこと、翻って日々のライブのことを指しているのではないでしょうか。

そんなライブの日々や、このツアーによって徐々にアイドル界を揺り動かすほどの大きな流れを起こす、タイトルにはそんな願いがあるのかもしれません。

既に東京公演に続いて開催された名阪でのライブには行けませんでしたが、ファンの方のツイートを拝見するに満足度の高いライブだったようです。

次は東名阪にとどまらず全国ツアーでしょうか。
その前に新曲のリリースもあるかもしれません。
いずれにせよ先にあるのは希望しかないでしょう。楽しみです。


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