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改・「60おっさんのタイからラオス・初めてのバックパッカー1人旅」 note版

〜パタヤーから高速バスでバンコクに戻る
No.25

6月27日(火)、13日目

迎えにきたKさんに、
出鼻から無礼な頼み事をする。
「申し訳ありません。スマホ、貸してください。
ホテルの決済したいんです」
「いいよ」
おかげで、帰国前日の明日泊まる、
ドンムアン空港近くのドミの予約、完了。
昨晩も私のiPhoneでは決済が出来なかったのだ。
「すみませんね、Kさん」

ソンテウを乗り継ぎ、バスターミナルへ到着。
ここでも、Kさんが108THBのバンコク行きの
バスチケットを買ってくれた。
ついでに、Kさんも数日後、日本に帰るということでチケットを購入。

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振り返ると、私は日本人に助けられっぱなしで、
一人で交渉、立ち向かっている場が少なすぎるんじゃないか!
これでは、大きくなれんぞっ!と気が引ける。
でも、頼ってしまう・・・。

バスが発車するまで待ってくれたKさんと別れる。
ほんと、短い時間でしたけど・・・。
「楽しかったです。Kさん!」

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あの海賊バスとは大違い。
シートもゆったりで、乗り心地良し。
室内も小綺麗ときている。
これが、いわゆる普通の公営のバスなんだろう。
貴重な体験を提供してくれたKさんを後にして、
パタヤーターミナルを出ると高速道に入っていく。
9:50分。


暫くボンヤリしていると、
窓外に、
熱帯雨林の深々しい植物、
度重なる補修をして喰いつないできたという感じの家屋、
錆び付いた工場で働く人々の
風景が流れていく。

時折、
日本のトヨタ、日産、ホンダの工場が、
一際キラキラと、
「おい、君たち、救ってやるよ!心配するな!」
ってな風体で現れて、私の目の前を通り過ぎていく。
僕の心の中の、荒んだ優越感が、そういう風に見させるのか。

『今日、明日とバンコク、アユタヤを廻れば、
明後日、帰らないとな・・・』
惜しむ気持ちもフトよぎる。

バスは都市部に入って行く。
2時間。もう直ぐだ。
重く、どんよりとした空から雨がポツリ。
スコールだ。

『着くまでには止んで欲しい、頼むよ』

そんなこと心配するまでもなく、
着いたのは、
なんと1時間遅れの正午前。

スコールとほぼ同時、
渋滞が始まり、トロトロ、トロトロ。
慢性化しているタイの交通事情に遭う。
日本の昔もこうやったなぁと朧げに思う。
トロトロ、トロトロ、
すでにスコールも止み、
トロトロ、トロトロ。

バスは、いつの間にか、
都市部の鉄道、BTSスクンビット線に沿って走っている。

途中で降りて行く乗客も
ポツリ、ポツリ、現れてくる。

僕も一緒に降りてBTSに乗り換えて、
宿に向かおうかと思ったりもしたが、
慌てても仕方がない。
やっぱり、この状況のまま、
終点、エカマイ駅まで付き合うことにする。
そして、12時50分、到着。

スクンビット線でチットロムに行き、
シーロム線に乗り換え、
スラサック駅まで、27THB。

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スラサック駅、降りてホテルを探す

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地図を手に15分ほどで目的の宿、
ジャストベッドホテルにチェックイン。

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ここでも、早速、フリーWiFiを使って、
会う約束をしていたEさんにラインで連絡を取る。

地球の歩き方のサイトで知り合い、
当初、旅の初めのほうで会おうと思っていたが、
スケジュールが合わず、
一番最後になってしまったEさんである。

そのEさんが、
なんと、このホテルまで来て下さると言う。

ホント、
AYさんといい、Kさんといい、
何と私は恵まれているのかなぁと、
変に居心地のイイような、
妙に悪いような?
気持ちになる。

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待っている間、
サッカー(ワールドカップ)を見ようと、
TVをイジっていたら画面が映らなくなった。
触ってはいけないスイッチを押したかも・・・。

フロントへ行き、身振り手振りで説明。
気前よく、直ぐ、部屋に来てくれ、TVをチェック・・・。
だが、すんなり、元に戻らない。
TVを壁より離し、設定器を触りだし、大掛かりになった。
Eさん来るまでに直るのかな?
心配だ・・・、
案の定、タイムアウト!。

Eさんから、
ロビーに着いたとラインが入る。

慌てて、ロビーに向かう。
待たせたEさんに、
「すみません。今、テレビ、直しているんです。
少し待ってください」
と、引き返し、調整の様子を見る。
が、終わる気配がしない。
「もう、TVいいです。見ないですから、そのままで・・・」
と伝えようとするが、
もちろん、私の語学力では伝わらない。

ニッコリ笑って、
「ハハァー!」
と懸命に格闘している。
『そうやろなぁ。どうせ、修理しないとなぁ・・・』
(ホテルの人にとっては当然のことである)

なので、私は、
「出かけるから、後は任したよ!」と、
”残した荷物の何かを取られるのではないかなぁ”と思いはしたものの、
その旨を何とか伝え、部屋を出て行った。

待たせたEさんに、
改めて挨拶。
「ホントにすみませんでした。
わざわざ出向いて来てくれたのに」
「いえいえ・・・直ぐ判りましたよ、ここ。
で、どうしましょうか?どこか、行きたい所ありますか?」
「タイに来た時から気になってたんですが、
バックパッカーが集まるところ、
カオサン通りなんですが、どうですか?」
「ええ、そうですか・・・」
気乗りしない様子だ。
でも、
しばらく待って、
「・・・その通り、バックパッカー一杯で、
僕も行きましたが、余り、好きではありません。
最初はそれなりのレストランに入ったりしましたが
・・・それだけで、今は・・・」
通りを歩きながらEさん、
スマホをチラチラ覗き、
「・・・ここだと、近くに船着場がありますから、
それ乗って・・・そうですね、王宮の廻り見て、
カオサン方面に行きましょうか?」
と、改めて僕をもてなしてくれるEさん。

「ええ、はい。そうですね。
そのチャオプラヤー川の舟も乗ってみたかったんです」
「それは良かった。ワットアルンとワットポー、ありますが、
両方見ます。それか、どっちか?」
「1カ所でいいです」
「じゃ、ワットアルンかな」

Eさんは、スマホのマップを片手に
船着場を案内してくれた。

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が、なんと、
一般は乗船できないみたいなところで、
別場所の観光客相手の観覧船乗り場へ言ってくれとの事。

『ここが、その乗り場の一つじゃないのか???』

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如何わしいと思い乍らも、
引き返し、バスで向かう事にする。

この時も、Eさんは、
早速、タイのバス路線図のアプリを使い、
王宮に向かうバスを探し始める。

実は、混乱するほどいろんな路線のバスがひしめき合っており、
1カ所の乗り場で、行き先が同じでも、
回るコースが何通りもあり、
さらに、
エアコンが付いてるバス、
無いバスとランクもある。

しばらく、アプリと睨めっこしていたEさん、
顔を上げ、◯と◯のバスが来たら、
乗ろうと弾き出してくれた。

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すみません。ピンボケです。

僕たちは、タイの庶民に混じって、
路線バス、6.5THB、24円に揺られ、
ワットアルンへ向かうコトにした。

Eさんは、55歳でタイ移住を決断。
現在、タイで語学勉強中という、
自分の人生設計をしっかり持っている人です。
なので、タイでの生活も質素倹約。
タイ庶民のいわゆる並の生活レベルに合わせ、
金銭感覚も贅沢せずグーッと抑え、安いモノ、安い交通費、
無駄なモノは買わない事などなどを、身に付けようと、
生活環境に制限をつけ、頑張っている。
Eさんの振る舞いからも、それは自然に感じる。

暮らしをタイ中心に置き、
世界の各国へ旅する夢を叶えようと、
長期プランをすでに組み立てているほどの、
調査、詳細計画、堅実家のようだ。
タイ、バンコク、
ここは航空の便がとっても良いところで、
世界中、各方面へ飛び立っているとのこと。

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