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改・「60おっさんのタイからラオス・初めてのバックパッカー1人旅」 note版

〜パタヤーナイト、2日目の足跡
No.24

再集合!

陽が落ちる頃、
Kさんに連れられ、
昨夜、来た、見慣れた誘惑の通りを行く。

Kさん、歩みを止め、
「この店も見ていこうか?」
別店に入る。

昨日と同様、
舞台では女性たちが愛想を振舞っているが、
中には、「知らないわよ」と頭を垂れている女性もいる。
が、閑散としている。

「時間、悪かったかな。全員、揃ってないよな。
多分、第1陣、入ったんだよな・・・」
『ということは・・・残っているヒトたち・・・』
「どう・・・?」

いい感じの女性も居たが、
やはり、昨日の24番が忘れられない。
濁しながら返答。

「そうやなぁー・・・」
「・・・じゃ、行くか!」
「そうですね」

と、呆気なく出て行く。

で、メインの店。
「ああっ・・・ここも、少ない」
「やっぱりか・・・どう、いい子いる?」
とKさん。

『居ない!勿論、24番も・・・』

仕方ない、そんなもんだ。
自分の頭をフル回転させ、2、3人に絞る。
パッと決めたいが、
少ないといっても20数名の女性がこちらを見つめていれば、
悩んでしまう。

「あんまり、長い間、見てると嫌がられるよ。
渋々ってな感じで。スパッと決めて、Go!がイイみたいよ」
『判ってますが・・・』
「じゃ、巨乳でポッチャリの◯番!」

Kさんが取次ぎ担当の女性案内係に伝えてくれ、
受付へ向かい、2000THBを支払う。
すかさず女性案内係が手数料として200THBを請求。
すると、
Kさん、咄嗟に割り込み、

「なぜ、アナタが貰えるの。アナタ、おかしいじゃない。
何もしてないじゃない。女の子のポイント言ったり、薦めたり、
何もしていないじゃない。あなた、払わなくていい。
これは、中で女の子にチップとして払うのは、判るよ、
そう、中で払うもんだよ!」

と、捲し立て、
女性案内係は引き下がっていった。

『凄い!!』
言うときは言う。

「じゃ、”あそこ”で待ってるから。8時過ぎくらいかな?」
Kさん、にっこり笑って、
一人、先に去って行く。

私は、選んだ女の子と腕を組み、
2階へ上がって行く。

そして、部屋へ。

すると、すかさず、
ボーイが飲み物の注文にやって来た。

『なるほど・・・』

彼女が私を見る。
「要らないよ・・・No!」
もちろん、彼女はジュースを注文。
100THB、渡す。

お湯、マットなどの準備をしている間に、
ボーイがジュースを持って来て、
・・・やっと、落ち着く。

巨乳で、
身体も同様、結構ふっくらしている。

そして、
「寒ッ!」
冷房、効き過ぎやん!
弛めてと言ったが、ここでは変えられないらしい。

でも、
ふっくらとした彼女は、暑いらしい。
『違うんやなぁ・・・』

バスタブにお湯が溜まると、
いそいそと湯に浸かり、
「よろしくね、頼むよ」
と日本語で笑顔を送る。

彼女も「・・・?!」って、笑顔で答える。
下着を脱ぎ、素っ裸になり・・・。

あとはご想像に・・・???

そして・・・、
それなりの戯れをして、
開放されはしたものの、
とっても寒々しい営みだった。

チップ、100THBを女性に渡し、部屋を後にした。

『アレ?200やなかったっけ・・・マズったな・・・』
と思うも、私はすでに階段を降りていた。

僕はホールを横切り店を出て行った。

女性案内係は敢えて背を向け、
無視している様だった。
普通なら礼か、
「ありがとうございました」だろ・・・。

ホントは、
流れとして手数料払わないといけなかったのか、
日本人だからということで請求したのか不明のままで、
タイ人と日本人との料金設定も違うらしい。

待っていたKさんに、
手を挙げ、知らせる。

開口一番、
「寒いよ。気になって、堪らんかったよ」
「そう、タイはクーラー効きすぎなんですよ。
どこでも。彼らはいいんでしょが、日本人はねぇ・・・
どうだったんですか?気持ち良かったでしょ!」
「いや、まぁ、あの〜・・・痛くて、痛くて」
「えっ!何故?」
「あのう、石鹸だけで泡作ってるでしょ。
アレ、ダメなんです。脂分取っちゃって、
だから、痛くて・・・」
「そー、石鹸・・・特殊なモノじゃないしね。
ローションでもないしね・・・でも、良かったじゃない。
良かった、良かった。じゃ、ご飯、食べよう」
「ええ」
「日本料理、行こうか?きつねうどん食べたくてね」
「はい、いいですね」

一番、お目当てだった、
カマクラ、ベンケイだったかな、その店はお休み。
こうなったら、どうしても日本食ということで、
見つけて入った”粽(ちまき)”っていう店に決める。

入るなり、
坂本冬実の演歌が飛び込み、
マスターの老人が立っているだけで日本と感じた。

壁には日本語のメニュー。
やはり、落ち着く。
私はいろいろ悩んだ挙句、ラーメン。
Kさんは冷やしぶっかけうどん。
つまみに揚げナスとだし巻きとサラダを注文。

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(料理の写真、間違って消してしまいました。ホントに残念です)

どれも、美味しい一品でした。
で、高くはないし、
もしかしたら、日本より安いかも。
ラーメン、155THB、540円だもん。
それに、チャーシューも2枚、入ってて旨かった。
でも、入った時は、
私たち二人だけだった。
これで、本日のスケジュールはおしまい。

「ごちそうさん」と立ち上がる。
と、夜の日本食でリラックスし、
火照って身体が、
「痛・・・いッ!」

そう、日焼けだ。
『ソープに行くというのに、海、行ったから、
灼けてヒリヒリや、何考えてんねんや、まったく!
・・・早めに切り上げてホンマ、良かったわ。
全然、何も考えてなかったなぁ。
そら、一つ一つが、楽しかったんやもん!』

日に焼けた事を思い乍ら、店を出る時、
入れ替わりにお客が一人、入ってきた。
『よかった。食堂に客が居ないのは寂しい・・・ホントによかった』

ソンテウを拾いに、
メイン通りに行く途中、
縁石に坐っていたポチャとした女の子が、
「ありがとうございます。空いてますよ。どうですか?」
と寄ってくる。

「アヘ、オホ?!・・・」
結構、可愛い、ウブな感じ。

戸惑い乍ら、
「N・・・o・・」
と断る。

トボトボと、
『やっぱり、私は男や無いな。
元気な男やったら、「いいやん、遊ぼう!」ってなり、
また一つ、新しい経験ができたというのに・・・、
そして、その後、また、どうなるか?・・・、
そんな、未体験の行動が連鎖し、
人生寄り道、楽しめたのに・・・』
と妄想。

横からポツリとKさん、
「終わったと思って、サッとできないときに、
いい女の子、来るんだもんなぁ・・・」
捨て台詞で、二人、帰路に向かう。

「じゃ、明日、何時?」
「えっ?」
「バスステーションまで行ってあげるよ」
「ホントですか?ほな、遅めで、8時半。お願いします」

宿に戻り、
シャワーで大事な所を洗う、
やはり、
「痛っ!沁みる」
遊んだ、傷痕だ。


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