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人間失格/太宰治【読書】

誕生日が同じ偉人である太宰治。
「人間失格」
「自殺」
「恥の多い生涯を送ってきました」
知っているのは、この3つのキーワードくらいでした。

せっかくだから読んでみようと思い、ようやくチャレンジ。

第三者からの視点で始まり、実際の主人公の物語に入り進んでいく。

自分を道化として人に合わせていく事で周りとの関係性を築いていき、数多の女性との話が出てくる。

読む前の勝手なイメージは、女と薬に走るダメなヤツの話と言う印象だった。

結果、決して良い男ではないのだろうが、センシティブな人間味のある人物なんじゃないかと感じた。

特に感情がないように書かれているが、感性が優れているからこそ、道化を演じているのではと思った。

一度読み終わったが、流れを踏まえた上で人間関係、心情など見ながら、もう一度読み直したい作品でした。

そして、この本が太宰治自身の最後の完成作品(発表後一ヶ月後に死亡)として、「自身の人生も照らし合わしているのでは?」と言われている事を読み終わったあと知り、ますます見返したいと思った。

誰もが本心をさらけ出しているわけではなく生きているから、いつの時代の人が読んでも色褪せないのかも知れない。


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