見出し画像

誘われ待ちだった私

私はThe コロナ世代の大学生だ。大学に入った途端にオンライン授業を強いられ、現在に至るまで対面授業を右手で数えられるくらいしか経験してない。

入学式も行われず高校生気分のまま家で過ごしていた中で突然強いられる履修登録。右も左も分からないままの完全なる情報合戦だった。それはサークルも同じ。自分から動かなければ何の情報も得られない。自分から行動しないと友達はできなかった。

そこではじめて気づいた。自分が今までいかに誘われ待ちだったか。小学生の頃から友達に誘われたら遊びに行くことがあたりまえのスタンスだった。高校までありがたいことにたくさんの友達に恵まれてきたが、思い返せば誘ってもらったグループばかりだった。今考えるともっと自分から話しかけたりすればさらに輪を広げられたんじゃないかと思う。常に受け身で生きてきた私は話しかけるということを苦手としていたことに気がついたのだ。もちろん、誘うという行為もしてこなかったが故に誘うなんて自分には出来ないと思い込んでいた。

ところが、大学生になった途端に待ってても何も起こらないことに気付かされた。もともと人と関わることが好きな自分にとって1人で大学生活を乗り切るというのは嫌だったので、オンラインで出来た友達と連絡を取っていた。しかし、だらだらとLINEを続けても何も始まらない。ついに会おう!と誘った。誘った経験があまりに少なくて緊張したが、相手は自分の想像以上に反応が良かった。実際その子とはかなり反りがあって今でも仲良くしている。

それを機に自分に自信がついた。今まで自分を誘ってくれた友達にも自分から誘ってみることにした。誘うという行為は自分に自信をつけてくれて、これができるようになってから寂しがり屋がかなり治った。寂しいと思うなら誘えばいいと思えるようになってきた。

人間関係って待ってるだけじゃだめだな。大学生活のスタートにそんなことを思わされた。

この記事が参加している募集

リモートワークの日常

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?