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地元 【散文詩】

蜘蛛の巣張ったチャリで
大嫌いだった地元をぶっ飛ばす
あのスーパーの前のこの電柱を

浴衣着て夏祭りの帰りに
今は黒歴史の好きだったアイツとの初デートの日に そういう関係になりそうでなれなかった男友達に
誕生日プレゼントを貰った日に

見つめていろんな感情抱いたのは覚えてるけど
今は全部坩堝の中に放り込んだ


顔はいいのに死ぬほど性格悪いメガネが
勧めてくれたあのバンドに今更嵌る
それでもこの音楽は私のものだ


この町を徘徊する度蘇るあの日買ったバックナンバーはもう捨てた

中学の友達は全員泡になりましたきっと
中学の時好きだった人の顔は思い出せないけど
嫌な思い出は今でも脳裏にこびり付いています

それでも今は新しい私の死神を 女神を見つけたからこの町をスキップして歩けるよ

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