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相談と課題(1)

この記事は『大人の発達障害』について書いています。そういうの興味ないよ〜とか、あるいは苦手という方は、スルスル〜ッとスルーして下さいマセ^_^


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先日、相談の予約をしていた『発達障害支援センター』に行ってきた。

相談を決めるまでの経緯は、以前記事に書いたのだが簡単に説明させていただくと、

私はかなり前から自身の発達障害を疑っていた。しかし、ひょっとしてただの努力不足だけなのかも?という考えも捨てきれず、出来ない自分にただ落ち込むだけの日々が続いていた。

けれども、思い切って自分が発達障害ではないかと考えていることを夫に告げた時、実は夫も私の事をそう思っていたと聞かされ、驚いたと同時にやはり自分だけの思い込みじゃなかったんだと、それまでの疑いが確信に変わった。

脳の機能の問題ならば、努力だけでは限界がある。正直、もう自分で出来うる限りの工夫や対策はやり尽くしている。もはや万策尽きた、という感じだ。

ならば、他に助けを求めてみよう、そう思った。

専門機関に相談したら、ひょっとしてなにかしら別の、自分では気付けない生きるヒントを得られるのではないか?そんな一縷の望みを抱いて今回の相談に至った。

なぜ医療機関ではなく『発達障害支援センター』なのかというと、初っ端から診断や(必要な場合)投薬というよりも、私としてはまずじっくり話を聞いて欲しかったというのが一番の理由だ。

そんなわけで、(前置きが長くなってしまったが)相談がどの様に進められたのか、そして相談した結果自分が感じた事を書いていきたいと思う。

まず相談は、相談者(私)に対して相談員2名で行われる。所要時間は1時間〜1時間半ほどだと告げられた。

余談なのだが、最初に入った待合室は絵本やおもちゃが置いてあったり、フロアマットが敷いてあったりとキッズスペースのようになっていて、やはりお子さんの相談が多いんだろうなぁと思った。

相談が始まると、まず今回どの様な事を相談したいのかを訊かれた。

そこで私は、

私の特性による困りごとは、仕事の場面で起こり易い。その為に転職回数も多く、正直仕事に就く事に対して自信を失いかけている。
しかし現実的に働かないという選択肢はないので、もし新しい職場で同じような困りごとが起きた時の対策などがあればアドバイスが欲しい。

これが今回の相談内容だと伝えた。

そこからは事前に郵送で提出していた【相談チェック表】に沿って話を進めていくのだが、私の場合は職歴についての話がメインとなった。

生育歴についてもある程度触れられたが、ここをあまり深掘りすると(私の年齢からいって)1時間半じゃとても足りないので当然だろう。

●これまでどのような仕事をしてきたのか
●その仕事はいつからいつまで勤めたのか
●どんな事で困ったのか
●退職理由

などなど、特に今の仕事に関しては作業内容についてかなり細かい部分まで突っ込んだ質問があった。

そして職歴の聴取が終わったあと、相談員の方がそれまでの話から推測される私の特性を、ホワイトボードにまとめた。それがこちら。

相談員の方がまとめた私の特性

まさにこれが、自分で分かっていてもどうにも出来ないやっかいな部分だ。

そして右下の青文字は、困りごとが起こった時の対応が書かれている。

「避ける、でいいんですか?克服しなくても?」
私は訊いた。

すると相談員の方は、
「いいんです。どうしても出来ないことは、避けましょう」
そう言った。

そうかぁ、避けてもいいのかぁ。

それから、私がいままで自分の特性と社会生活との折り合いをつける為にやってきた事は、間違っていないとも言っていただけた。

例えば転職の多さも、様々な職種を経験する事によって自分が何が得意で、何が苦手なのかの理解に繋がっていると。

私がやってきた事は間違いじゃない。

それを他者から、しかも専門家の方から言われるのはなんと嬉しいことか。

思わず涙が溢れた。

この言葉を聞けただけでも、今日来て良かったと思った。

その後、もし服薬をした場合の効果などを少し質問させていただいて、とりあえず私の相談はこの1回で終了となった。(相談内容によっては複数回来所する必要があるケースもあるらしい)

今回の経験は、私にとってとても有益なだったと思っている。

まず話を聞いて貰うだけでも心が休まるし、色々な事を相手に説明しながら頭の整理も出来る。

また頭が整理された事によって、今までなんとなくモヤモヤしていた問題点というか課題が明確になった。

少し長くなってしまったので、その課題については次回書かせていただこうと思う。



相談と課題(2)につづく。

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