凶器と正常の狭間

午前3時過ぎ、
……中途覚醒というやつだ、起きてしまった。

とりあえずとたばこを6本は
ふかしただろうか？

少しでも早く吸い終えて
寝床に戻りたかったが、
とあるひとつの事が脳裏に焼き付いて
ストレスに拍車が掛かり、
吸う手を辞められなかった。

そう……同居している祖母の事だ。

この前少し心の余裕が在り
軽く話を興味半分で聞いてやったが
やはり父方の家系も｢ズレている」と感じた。

やたらとこっちの家に移ってから
同居している祖母が自室含め
こ ま め に窓を開けたがる、換気したがる。

その癖自分で開けた事を忘れてか
夜は戸締まりにこない程痴呆が進んでいる。

それで何故こんなにも築数が相当な家で
家のほぼ全ての戸を開けたがるのか？
この間の話を聞いて落胆した。
｢家が長持ちするから」と

以前Xのとある呟きかなんかで見掛けたが、
確かに冬場にある程度開けて
換気をしておくと夏場に害虫が
寄り付かなくなる傾向があるそうだ。

だがそもそもの話この家の築年数からして
リフォームか建て替えた方が
よっぽど害虫も寄り付かず
冬場も夏場も"一般"の家よりは
寒暖の差が埋まったり
良いこと尽くめのはず……なのだが？

それもあるから最近私が職業訓練校に
通っている間にむやみやたらに
自室の雨戸を開けて
ボロボロの網戸の状態で換気をしたがる。

ただでさえ聴覚過敏で外の音が
煩わしく苦しいというのに一杯一杯なのに
1億歩譲ってこの家が比較的新しい
家なのなら赦してやってもよかったが
築40年近くの家だ……
やはり痴呆のアホだなと正直思う。

被害妄想考えすぎ色々在る私は
帰路につく度に憂鬱で仕方がない。
家に帰れば私の履いてない靴が
勝手に玄関先に干されていて
自室は勝手に網戸にされ換気されている。
｢強盗さん」に入ってくれと言わんばかりだ

また最近だとトイレの
ウォシュレットボタンのある所に
排せつ物らしき物が付着していた。
……以前も似たことがあったがその時は
ストレスMAXになり
もはや物を壊す事すら忘れて恐怖を感じた。

網戸は以前の記事で書いているが
家自体がボロくて来て頂いた業者さんに
｢張り替えは不可能」と言われた。
私のアイデアや閃きではやっていけない
現実と悪夢がここにはある。

そんな悲壮感溢れるこの家だが
1つ希望が見えるとしたら、やはり
祖母が純粋に老衰でお亡くなりに
なって頂く他ない。

｢離れ」とはいえ一応は一軒家。
空いたスペースは心の余裕になるのは
ほぼイコールである。

ただここで注意しなければならないのは
ストレスのあまり祖母を
殺めないかどうかだ。

人は殺めてしまったら大抵は刑務所行き、
私の人生今後のこの国の救うべき人らを
殺すも同然になる。

朝の被害妄想の暴走を抑え、
吸い終えてから歯磨きを何とか終えてから
ふと祖母が使っていると思っていた
タンスの戸を開けてみた。

…………なんだよこの｢空き」は？？

ストレスで激しい中今日は施設で
1週間の中で1、2を争うくらい
大切な就活授業のある日。
夜にはカナダ戦が待っている。

残念ながら根本の考え方から
｢間違っている」輩も多い。

今日もそういう奴らと対峙して
生き抜いていかねばならない。