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ふとん

 気温がいつも以上に低下する朝。スマホのアラームが鳴り響く。もう起きて朝ご飯を準備する時間なのは分かっているが、このふとんから出たくない。まだ寝たい。まだ眠りたい。まだ夢の中を漂い微睡みたい。寒い現実に引き戻されたくはない。ふとんに丸まり少しでも抵抗しようとするが、時間だけが時計のリズムに合わせて無情に過ぎ去る。今日も今日とて抵抗が無駄であることを悟る。
 のそのそとふとんから這い出てスマホのアラームを止める。外に片足を出してみるとあまりの冷たさに身震いする。またふとんに戻りたい気もするがそうは言ってられない。寒さに震えながらふとんを畳む。ゆっくりめなスピードで着替えて朝ご飯の準備をする。眠気が頭を支配する中、食パンをトーストし黄金色の蜂蜜を表面に塗りたくり食す。真っ白い牛乳を少し曇ったグラスに注ぎ飲む。食パンを半分程度食べ終えたところで頭の中を支配する眠気が消え去る。さて、今日はどう過ごそうか。

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