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成人式

 輝く新成人をテレビの画面越しから濁りし瞳で眺める。新成人の艶やかであどけない姿が新鮮味を感じる。新成人の頃の自分は何を主張していた?新成人の頃の自分は何を考えて生きていた?新成人の頃の自分は何者だった?思い出してみるが思い出せず。頭の中は真っ白い霧がかかったまま。まだ、そこまで月日は経過してないのに。どうして思い出せない?何故思い出せない?自分自身に問いかけても答えが見つからず。答えられず。
 新成人の鮮やかな振り袖を濁りし瞳で眺める。やっと新成人の頃の自分を思い出す。新成人の頃の自分はまだ詩や小さな物語を書いてこず。自分の思いや生きずらさを吐き出せず心の中に溜め込む毎日。大学では独りでレポートや課題に追われる毎日。思うように進められず、生きられず。今日を生きるのにも精一杯。明日を見る余裕がなかった。現在の自分も思うように生きられず止まったまま。新成人の頃の自分が現在の自分を見たらどう思う?

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