巻き戻した夏

画像1 きれいな青い空、青い海。心地よい風を感じながら海岸線を車で走る。駐車場に車を止め、車を降り懐かし気持ちを感じながら砂浜を歩いた。ふと立ち止まる。昔彼女とよく座っていた場所につくと、僕は座った。海の青さ、空の青さに心地よさを感じながら海を見つめる。隣で声がする。「海って気持ちいいよね。私、あなたと見る海は最高」ふと、隣を見ると昔の彼女がいた。「僕も君と一緒に海を見るのが好きだよ」「わたしも」「あの〜…」僕は、ドキドキしながら「もう一度やり直さないか?一緒にいてほしい」と僕は言った。彼女は「うん。喜んで」
画像2 僕はガッツポーズをしながら、彼女の方を向いた。隣には彼女の姿はなかった。そのまま、僕は彼女と一緒にいた時の事を思い出しながら、ただただ海を見つめた。すると、海の香り、風の香り、そして彼女の香りがした。僕は懐かしさを胸にゆっくり立ち上がると車に戻り、車を走らせた。バックミラーに写っていたのは彼女の面影と思い出だった。バックミラーを見ながら僕は、「また来るよ。そしてまた海を見ながら話をしよう」と心で彼女につげた。

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