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体育嫌いの私が大人になってテニスを楽しんだ話(2023/12/20)

 私は子どもの頃、体育の授業がとても嫌いでした。走るのも遅くて、持久走など本当に嫌でした。そんな私が社会人になってからテニススクールに入り、7年ほど継続してテニスを楽しんでいた時期があります。

 今日はそのことについて書いてみたいと思います。(1,785文字)


■大嫌いだった体育の授業

 私立の場合は違うかもしれませんが、公立の小中学校ではテストの順位を貼り出したり公表したりなど、「他者から目に見える形で勉強の優劣」というのは分からないと思うのですが、体育だと、「逆上がりが全員できるまでやる→出来ない人は別の場所に分かれて出来るようになるまでやる」とか、持久走の順位を貼り出すなど、「他者から目に見える見える形での優劣」がはっきりしてしまいます。私はこれが本当に嫌でした。

 もともと自己肯定感が高くないため、中学生の時点で「私は運動音痴。やってもできない」と決めつけていたので、体育が全く楽しくなかったですし、努力して出来るようになろうという気持ちも微塵もなかったです。負の気持ちが圧倒的でした。

■テニスを始めたきっかけ

 私は社会人になってから、「このまま運動不足では不健康になって年老いていくだけだ」と思い、何か運動しようと考えました。
 最初はスポーツジムの会員になりました。しかし、一人で黙々とマシンで走ったり筋トレしたりするのは、当時の自分には合いませんでした。

 そもそもが「スポーツの素人」なので、お金を払って誰かに教えてもらうような場所が良いなと思い、近所にあったテニススクールの体験レッスンに行ってみました。

 テニススクールはレベル別に細かくクラスが分かれているため、初心者にも丁寧に教えてもらえました。また、こちらは基本的に「顧客」なので、何かを強制されたり競わされたりすることがありません。ここが学生時代の「体育の授業」と大きく異なるところです。

■テニスにのめりこんだ20代

 私はそのスクールと相性がよく、とても楽しめ、気が付けば平日にスクールレッスンを週2回、土日には社会人テニスサークルに参加するという生活を送るようになりました。

 社会人でテニスを楽しまれてる方の中には、当然ながら学生時代から続けられている方もいれば、私のように社会人になってから始めた方もおり、実にレベルは様々です。でも、自分が「勝ちたいテニス」にこだわらなければ、純粋に「楽しむテニス」をすることが可能なわけです。

 そもそもですが、私は子どもの頃からの運動経験の無さと、先天的な身体能力も低いと思われるので、社会人になってからちょっとやそっと練習したくらいでは、上達できるレベルはそんなに高くないわけですが、それでも、子供の頃に運動嫌いだった私が、こんなにテニスを楽しめるとは思ってなかったです。また、身体を動かすことは、フィジカルそのものの健康にも良いですし、メンタル的にもとても良い影響があるなというのは、このとき実感しました。

■体育教育の目的

 ここで体育の話に戻りたいと思います。
義務教育における体育教育の目的を調べてみました。

 体育は,すべての子どもたちが,生涯にわたって運動やスポーツに親しむのに必要な素養と健康・安全に生きていくのに必要な身体能力,知識などを身に付けることをねらいとするものである。

文部科学省HPより引用

 推測なのですが、国民全体の基礎体力を上げ、生涯にわたって運動を親しむようにすることで、結果的に運動をしない場合より健康状態が維持され、医療費・介護関連費などの社会全体のコストを下げたい意図も、背景にあるのではと考えています。

 であれば、「できないことをできるようにする」よりも、「楽しむ」ことを優先するほうが、本来の目的に沿っていくのではないかと思いました。運動も勉強も、その他の様々なことも、楽しめないと継続できないですよね。

■まとめ

 結婚して子供を授かってから、なかなか以前のようにはテニスをするのはハードルが高く、すっかりご無沙汰していますが、可能なら今でもやりたいと思っています。(社会人になってからテニスやったことある方ならわかると思いますが、諸々の調整が必要なため、テニスって気軽に出来ないですよね、、特に家庭を持つと。)

 私も、学生時代に、優劣を競わない体育の授業が受けられたら、もっと積極的に身体を動かしていたのかもなぁと思い、記事にしてみました。

 

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