夢の記憶

みなさんは朝起きて、寝ている間にみていた夢のことを覚えていますか？

私は忘れていることが多く、
目覚めが悪い時に限り覚えている気がします。

目覚めが悪いことと関係しているのか、
覚えている夢は嫌な夢ばかり…。
もしかして嫌な夢しかみていないのかなぁ。

うつ病の治療開始時はしばらく悪夢が続き、冷や汗をかいて目覚めていました。
最近は悪夢をみることが4年前に比べたらめっきり減り、苦手な人に嫌味を言われる、とか、悪夢とまではいえないが不快な気持ちになる夢をみることが多いです。
遅刻する夢、急いでいるのに身体がスローモーションでしか動かない夢、学校でいじめられる夢は何度も繰り返しみる夢です。

小学生の頃、一緒に登校していた友だちは昨晩みた夢について時間をかけて話をしてくれました。とても詳細に。そこにいた人物や風景を思い浮かべられるほどに。
私はその友だちの夢の話を聞くのが面白くて、なんでそんなに詳細に覚えているのだろうと不思議になったものだった。

先週、印象深い夢をみました。
どこかの高台で岩に囲まれた場所に立っている私。夕焼けにカメラを向けていました。
これまでに肉眼でみたことのないくらい、綺麗な綺麗な景色でした。オレンジ色のグラデーションの境目とか、肉眼でも記憶しておこうという気持ちと記録にも残したいという気持ちで揺れていたこと、この瞬間はよく覚えています。
私にしては珍しく、かつてないほど詳細に。
ただ、そこに至るまでの経緯や一人なのか、誰と一緒なのか、などのことは覚えておらず、誰かに語れるようなストーリーはないのかもしれません。
けれども、あの風景は覚えておきたかったので、夢をみたという記録をここに残します。

この文章を読み返した時に、壮大で綺麗であまりに自分が、人間が、ちっぽけだと思う隙間すらなく圧倒され、埋め尽くされた気持ちをほんのりとでも思い出せたらいいな。