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社会的フレイルの防止

「会話をしましょう」と言う話。

人と出会った時、

挨拶だけで終わらない

で、立ち話をするようにしている。
人といっても、ちょっと顔見知りの人だ。

そうすることで、暮らしの中で、
フレイル対策をして、
健康寿命を延ばすことができると思う。



70代のおじさん

は、夕方5時ごろに毎日犬の散歩をする。

大抵、むこうから、天気の事や畑の草の様子や今年は虫が多いとか、百姓家の会話だ。
私は、いつもすぐ答えられないので、あらかじめ予習をするようにしている。

例えば、天気を聞かれたら、例年より寒いかどうかとか昨日はどうだったとか。

畑の様子を聞かれたら、今何を植えようとしているかとか、草刈りのことで困っていることとかを聞こうと予定する。

虫のことを聞かれたら、昨年ムカデに刺されたこととか、お宅はどんな虫が出ますかとか、結構考えておく。

そして、会話が途切れないように努力している。私は、長年作物を作る人と違って、自然現象について無頓着だ。突然、思うような会話でも、全然返せない。
いかに、なんとなく生きているかを思い知らされる。

だから私には予習が必要なのだ。
理科や社会の勉強と思っている。

当たり障りのない事しか話さないけど、それはそれで楽しい。


50代の犬の散歩のおじさん

は、とても話好きで早口だ。

向こうから、テレビのニュースの内容などを、評論家のように話される。

私は、ちょっと感想を言えばいいので楽だ。私の知らないことをたくさん教えてもらえるので、とても勉強になっている。

時々、そのおじさんの息子さんが、犬の散歩に同じルートを通られる。

すると、犬が覚えていて、私を見て泊まる。すると、息子さんも愛想よく挨拶をされる。
息子さん20代なので、ただ挨拶だけだったが、先日の事、

「最近、お父さん見かけないけど元気?」

「はい、元気です。急に寒くなりましたね。気をつけてくださいね。」

「まぁ、若いのによく気が利くね。」

「とんでもないです」

なんと爽やかな青年なのだ。
とても気持ちが良い。
日本の将来も捨てたものじゃない、という気になってくる。

90代のおじいさん

は、朝が早いので、時々しか会わない。

これが、話し出したら長い長い。

「ここにおかけください。」と言って、1時間以上、話すことも多い。
戦争中の事から、おじいさんの家庭事情から、株の事から、地域の自治の様子から、日本の政治や農業の問題など、なんでもござれだ。

頭の回転も、足腰の丈夫さもうらやましい限りだ。私も、あんな年寄りになりたいと思う。

もちろん、私は聞くだけで精一杯。でも、自分ばかり話しているのが気になるのか時々
「あんた、どう思う?」と、
気を遣ってくれる。

他にも、2、3人挨拶をする人がいる。


休耕田の手入れは好きじゃないけど、この出会いのおかげで、いい話し相手ができたと思っている。

まさに、社会的フレイルの防止になっている!

それぞれ、みんな、いろんな人生があるなと感じてしまう。

それにしても、

今の若い人

は挨拶止まりで、何を話していいのか全然わからない。(偏見?)

若い人には、あまり話しかけないほうがいいのかなと言う気もする。若い人にとっては、私の話すネタなんて興味のないことでしょうから。

今の人たちは、小さい時から学校でこんなこと習ってますよね。

「知らない人と話してはいけません。」

と言いながらも、

「進んで挨拶をしましょう。」

子供たちは、どっちを信じているのでしょう。

上手に、使い分けているのでしょうね。

お付き合いありがとうございました。


私も、気ままで寂しがり屋


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