【1分小説】7# 靴が示す :未来
「この靴デザイン良いのに安かったな~」
「あの脇道に商店があったなんて」
「でも……最近気づいた事がある」
彼は自分の靴を見ながら、そう言った。
「でもこれを知っているのは俺だけか?」
「うーん……やっぱり、どうでもいいや」
そして彼は生活を続けていた。
そんなある日……
「警察だ!」
家に警察が押し寄せて来る。
彼は困惑し聞いた。
「な、なんの用です⁉」
「お前を先知及び国家禁止物所持違反で逮捕する」
「なんだよそれ!」
「知らねえよ!そんなの!」
「いいから来い!」
ガシャッ!
カチン!
彼は手錠をかけられ、連行された。
パトカーに乗せられながら彼は思い出した。
「そ…そうだった」
「ちゃんと覚えていれば……」
未来を知っている者だけが同じ靴を履いている。
1分間立ち寄って頂き誠にありがとうございます。
あなたの時間を奪ってしまい、大変嬉しく思います。
また次の作品であなたの時間が奪われぬよう、ご注意下さい。
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