072.働きの対価と日本人のモチベーション
こうした農民、職人、武士たちの、仕事へのモチベーションはどこにあったのでしょうか。現代の日本人との対比で考える時、彼らは、与えられた仕事の完成度に対する責任と「働きの対価」をどのように考えていたのか、非常に気になるのです。
より良い商品を開発し、多くの市場を得て、たくさんの対価を得る。より良い品質、安い商品を作り上げ、多くの客を得て、たくさんの対価を得る……という競争の論理は、現代の民主主義と資本主義の組み合わせを支える基本的なエートスです。これがないとイノベーションが起こら