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「やっぱりコイツもか……」もれなくだめんずを育ててしまう私 その1

突然だが、私は男が途切れたことがない。次の男を作っては乗り換え、という流れで彼氏を作ってきたので当然と言えば当然だが。受験勉強で男を封印した高校三年生の一時期を除けば、高校時代の初めての彼氏から現在の旦那まで一度も男が途切れた経験がなかった。今回、旦那が女を作って家出するという想定外の事態が起き、次の男を確保できていなかった私は初めて正真正銘の「おひとり様」になったわけだ。
 
しかし不思議なのが、私と付き合うと、ほとんどの男が「だめんず」になってしまうことだ。交際中の男よりも条件が良い男だから「乗り換え」たつもりなのに、付き合うとだめんずに転落してしまう。あ、2股、3股を繰り返してきた私が言うセリフではないのは分かっている。
 
まず、一応まだ婚姻関係にある旦那を例にあげると、出会った頃はバカがつくほど真面目で誠実で勤勉なアパレル企業のサラリーマンだった。
 
それがどうだ。旦那は、結婚してまもなく「クリエイティブな仕事がしたい」と言い出し、アパレル企業を退職して職業訓練校に通いだした。なんでも、服を売るのではなく、デザインしたいと考えたそうな。

まあ、学校に通うことについては私も合意の上だったから良しとしよう。いや、合意どころか学校を探したのは私だ……。

しかし、学校に通って旦那が何をしていたかというと、同じクラスの仲間との飲み会だけだった。飲み会に参加するために学校に通っていた、それだけ(と、私は思っている)。

そんなんだったから卒業後も当然「クリエイティブな」仕事に就けるわけもなく(ちなみに旦那の履歴書や職務経歴書は私が書いていたので書類だけは通った)、その後も販売職で働くもどこも長続きせず、トータルで4度無職になった。その間は私が養った。

しかも無職期間中も、旦那は一切の家事を行わなかった。無職でありあまる時間に旦那が何をしていたのかというと、ひたすらゲームか、クソつまらないテレビのバラエティ番組を観るか、お酒を飲んでいるか、寝ているだけ。

応援しようのない男と暮らす虚しさよ。。。

さらに、私が締め切りに追われていても、風邪でダウンしていても、「ご飯まだ?」とのたまうのだ。なんたる無神経。旦那は元々1人暮らしをしていたので、一通りの家事は経験しているはずなのに。何もできない、しようとしない男に育て上げたのも私の責任だろう。もしかして、現彼女の前では家事とかもやっているのかな? と思うと腹が立つ。

 旦那は、私と付き合ってから金銭感覚もおかしくなった。出会った頃は500円玉貯金をしているくらい堅実だったのに、私がお金を負担するのが当然になってから、やたらと浪費家になった。 例えば、小さなことかもしれないけど、旦那は下着を大量に買った。私が自分の下着を購入したのはもう何十年前だろうか。というレベルなのにも関わらず、だ。「サーニャもたまに下着とか洋服を買えば?」とは言われたけど、(まだ履けるし……)と、今だに穴が開いたパンツを身につけている。ブラにいたっては、節約もかねてここ数年つけていない。ゆえに、購入していない。
 
飲食についてもそうだ。私が苦手な焼肉店でも、支払いが私だから値段を気にせずドカドカ飲んで食べる。その傍らで私はキムチをツマミにひたすらお酒を飲んでいるだけ……。出会った頃は、「サーニャは肉を食べられないから、お刺身を食べに行こうか」なんて気遣いもあったのに。
 
しかし、だめんずは旦那だけではなかった。歴代の元彼の中には、さらなるだめんずもいた。

その2に続く



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