見出し画像

理学療法士が暴露!座ったままの体操は無意味

デイサービスなどで、高齢者に集団で運動をさせることがあります。
ほとんどは、椅子に座ったままの体操です。

転倒予防のためだと言われていますが、本当に効果があるのでしょうか?

私は理学療法士として、体操を考えるように頼まれることがありますが、断っています。
はっきり言って、座ったままの体操では、ほとんど効果が期待できないんです。

これまでに集団体操を行ってきた利用者の中で、転倒が減ったという報告は聞いたことがありません。

そもそも、高齢になっても上肢の力は比較的保たれていますが、下肢の筋力はどんどん衰えていきます。
下肢の筋力が弱くなると、バランス感覚や歩行能力が低下し、転倒のリスクが高まります。

ですから、下肢の筋力を強化しない限り、転倒予防にも介護予防にもなりません。

しかし、多くの高齢者施設では、歩かせるよりも、座ったままの体操を選択する傾向があります。
安全性や手間の面で都合がいいからでしょう。

しかし、それでは、高齢者の健康や生活の質を向上させることはできません。効果がないから、時間を無駄にするだけです。

私は、歩行や立位を確保するように努めていますが、介護士や看護師からは、「危ないから。こけるかもしれないから。」と反対されることがあります。

これについては、以前、記事にしました。

そう言われると、心の中で「だったら、リハビリと関係ないところで仕事しろ。」と思ってしまいますが、口には出しちゃダメだよね。😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?