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詩「はざま」


私は今 はざまに居る
正気と狂気の
若さと老いの
嬉しさと戸惑いの
はざまに居る

どちらにも行けずに蠢いている
目を真っ赤にさせながら
部屋の壁にぶつかって
令和の時代に寝っ転がる

そうこうしている内に
夜が訪れて
催促されるがまま
一番最後の風呂の湯に溶けた
明日は過去を洗濯する水として使われる
(私の感情も無駄にはならない。)

もう 声に出して泣く歳ではないよ
誰かの囁きが聞こえる

私の目から零れない代わりに
外では規則正しい雨の音がした

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