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詩「帰る」


あんなに騒がしい音が止んだ
人生の静寂
空気が張り詰める
図らずも情が欠ける
白い目達が取り囲む
楽しいだけの毎日は無い

片割れを無くした午後
あの日の様な風が駆け抜けた
私は また 立ち止まる
夕焼けみたいな赤い目をして

信号待ちをしていると
ゆうやけこやけの旋律うたが聴こえた
鼻の奥で響かせた
私の心の芯に沁みた
(迷子になっても 必ず迎えは来る。)
小さい子らが手を振る
人々が歩みをはじめる
とてつもない
ギラギラした心は捨てようじゃないか

帰る
帰る
私は帰る
私は 青に
私は 私に…

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