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おちち どこへ行ったの いつからだろう 彼女は彼のことをそう呼ぶ 大丈夫 パパは帰ってくる…
今日も彼はいる 昼間から 公園のベンチに腰掛ける どこにも行く当てがないのか 飯はどうして…
初恋の女性と二人きりでデート こんな素晴らしいことがあるだろうか 海辺の砂浜 踊るように舞…
長く暗い闇の中を歩く 明滅する街灯の光は その先を照らさない 潮騒に舞う蝶の羽 明滅する光…
辛いなら辛いといえばいい 長年職場を共にした 同僚が普段でない口調でそう 言い放つ 「そう…
彼は言った この場所は僕のものだ 不思議な目をした青年 彼は何を思い行く手を塞ぐ 苦し気…
彼と出会ったのは薄闇に暮れる公園だった 私は学校から帰り直ぐ様かけ出した娘の 迎えに行った時 公園の街灯の明かりの中の ベンチに居座る黒い影 娘は暗い中楽し気に友達と砂場で 遊んでいる 「愛美」 娘に声をかける 娘は顔を上げ声のするほうに振り返る 「日が暮れるぞ、今日はおしまい」 名残惜し気に友達とあいさつを交わす ゆかりちゃんだったか 娘に手を振って娘もそれに応える 「気をつけて帰りな」 ゆかりちゃんはこちらに向けて礼をする 賢い子だ 「愛美」 「帰ろう
昨日見た夢をあなたは覚えている? 彼女は僕を見ずに グラスを手に語り掛ける 暗闇に映し出さ…
突然の訪問に 彼は驚きを隠せない 見窄らしい格好の小さな男 彼はこの男を知る だからこそ何…
ふと思う どうしてこんな所にいるのだろう 薄暗闇の小さな部屋 誰も助けになんか来てはくれな…
晴天広がる空 心地よい風が頬を撫でる "勇者様、どこへ行くのですか" 「この街には冒険者ギ…
睡眠から目覚める 辺りは朝であろう光の息吹が 部屋を青色に染める 見慣れない部屋… ここは…
街を出て王都を目指してから六日目 路に沿って流れていた川は 次第にその川幅を広げ 今や浩々…
今日もまたドラッグストアで 半額お肉をゲット 定額25円のモヤシを二袋 カゴへと入れる 便利な世の中になったもんだな 安いものを安く買える 実に便利だ "勇者様…あまりにもしがないです" 「なっ、何を言っている」 「モヤシの肉炒め美味しいぞ」 そうだキムチも買っていこう 豚キムにしよう ウキウキ "勇者様、これを買いましょう" なっ、それは牛肉ではないか それもステーキ用の半額じゃない! 「アーシャ、そういうのは」 「特別な日に食べるもんだ」 "私にとって