ミッドナイトラン

先週、私が所属するランニングクラブ「ニューヨークフライヤーズ」のジーニーから「ミッドナイトラングループに参加しないか」というお誘いがあった。

ミッドナイトランというのはグループ名で、深夜に走る訳ではない。どうやら夜7時から9時ごろの様子である。パンデミックで、ランニングクラブの活動は全て中止になっていた時も、ソーシャルディスタンスを守って活動を続けていたらしい。これまでも何度かフェイスブックでご招待を受けてたのだけど、「夜はちょっとなー」と思って敬遠していたのだ。でもわざわざ個人メッセージが来た。

「MRワークアウトってどう思う?」とジーニー。ん?MRって何やっけ?MRと言えばMRIを思い浮かべるけど、文脈からワークアウト、つまりエクササイズのことを言ってるのに、MRIのはずないし、何の略かMR、分かった、Mid Run、つまり、ランの途中で、と言うことだな、と一人であれこれ考えつつ読んで行く。

フライヤーズは、パンデミック前には「スピードパス」、「マラソントレーニングプログラム」という有料のグループトレーニングがある。それがパンデミックになってから全部バーチャルになった。ズームでエクササイズ内容を話したり、カレンダーに何をやるべきか書いてあるだけ。それに前と同じ300ドル程度の料金がチャージされる。これだとその辺の無料トレーニングプランを参考にして走るのと大差はないし、今コロナのせいで失業中の身なので申し込んでいない。

「バーチャルに300ドルってrip off(ぼったくり)だと思うの」とジーニー。「いかにも!!」と同意する私。フライヤーズの人たちは、これに喜んでお金を払ってるメンバーも多いのである。でも私は一人でスピードトレーンングとかできるタイプではないし、何度emailをしても返事が返って来ないこともあるコーチ陣に300ドル払う気はさらさら無かった。

ジーニーによると、それまではマイルペース10分から11分代と、ゆっくりランしかしてなかったのが、そのグループではそのグループでは、マイル8分ペースで走ってると。ムムム、普段のペースは私もその位になってしまっているので、いいかもしれない。水曜日は普段アランのランニンググループに参加しているところ、今週は火曜日になったので、参加してみることにした。

7時に間に合うようにセントラルパークの集合場所までジョグ。夜走るのは久しぶりである。10人近く、結構集まっていた。うちのランニングクラブと違って、どう見えても20代、30代の若い集団。多分私がダントツで年長である。まず準備運動を軽く行う。リーダーはニランというインド系のスリムな若い女性と自転車で音楽をかけながら鼓舞する、これも若そうなケビン。まずキャットヒルというイーストサイドの坂道の上までセントラルパークの南からラン。走り始めて、ゼイゼイしている自分に気づく。は、速い。ふとガーミンを見るとマイルペース7分半。ヒィイイイ!!だ、大丈夫か?

かなり我慢しつつ、やっと到着。多分一マイルちょっとの距離かと思う。そこの芝生で、プランクや腹筋。音楽付きである。犬がウン◯やオシッ◯をしていると思うと直に座ったり手をつくのは私は抵抗があるけど、仕方ない。マットがあるわけでもない。

次の集合場所は97丁目あたりだというので、そこまでまた一マイルちょっと走る。速度は相変わらず速くてしんどいけど、若干遅めになっていた。それでも私には十分ハードである。さすが若い軍団。今度はランジその他のエクササイズ。10分くらいした後、また一マイルちょっと西側の方まで走る。またゼイゼイしながら付いて行くと、今度は上腕三頭筋を鍛えるディップという運動や、腕立て伏せを10分ほど。その後スタート地点までまた一マイルほど戻る。それからクールダウンとストレッチで終了である。

若い連中はこの後、社交で飲みに行った様子だけど、私はそれには参加せず帰宅。運動中、リーダーと一言言葉を交わす以外ほとんど話すことはなかったけど、これはハードだわ。でも良い運動になった。コロナで増加気味の体重にも翌朝良い影響を与えていたし、できれば継続したいものである。


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