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【続いてる写経 1518日め】初めての、本格的な”お茶会”参加
香道のお稽古の先輩方からお誘いいただき、表千家のお茶会に行ってまいりました。
いわゆる茶道のお茶会、本格的なものは初めてです。
(文化祭で茶道部のわが子がお手前した茶会しか行ったことがなかった…)
事前学習したものの、周囲の調和を乱さないか、ついていけるか心配でなかなか寝付けず…。
ゆえに朝緊張していて、待ち合わせ場所を
高田馬場駅早稲田口 →早稲田駅と、読み違えるという大失態をおかしてしまい、慌てて戻って待ち合わせ時間ギリギリセーフでした…。
が、この失態をもって、おそらく今日お茶碗をひっくり返すような、
大失態は避けられるだろうと逆に落ち着くことができました。
場所は裏千家の茶道会館。立派なところだ〜。
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4つのお茶会グループが合同で開いたお茶会で、お席は4席。
それに点心というお食事の席もありました。
会場に到着すると、訪問着をお召しになった女性陣がたくさん!
すでに別世界。これが茶席というものか、再び緊張感が。
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しかしながら、全体に人数が多くわちゃわちゃしており、お茶席も15人ほど。少人数だった事前学習動画と違い、細かい作法はあまり気にせずとも良さそうな雰囲気。
最初は立礼式(テーブルのお席)のお部屋へ。
ご主人(茶会のホスト)が自ら焼いた馬上杯という、持ち手のついたお茶碗で出されました。
ちょっと砕けた雰囲気だったので、最初の席としてはよろしかったかと。
次に、香道の先輩がお手前をするお席へ。
膝を詰め合う狭いお部屋に、お手前を目の前で拝見できるお席。
作法はもう、両脇のお連れいただいた先輩方の真似をして、なんとなくやり過ごしました。
お茶をいただき終わると、お菓子や掛け軸、お花、お茶道具などについて、亭主が解説。一つひとつの、蘊蓄とストーリーが語られるのでした。
そこには見事な細工の香合や、茶器、茶道具がならんでおり、美術館に来たような気分に。
お茶碗も手に取ってじっくりと眺め、感触を味わうことができます。
『光悦展』で、見事なお茶碗が目の前にあるのに手にできなかったもどかしさを思い出しました。
やはり、触れることで初めてお茶碗の良さも分かるというもの。
用の美を備えるお道具は使ってこそ生きる。
そうか、お茶会とは全体の意味を捉えて愛でることが大事だったのだ…。
こうして、だんだんと緊張はどこへやら、純粋にお茶会を楽しめる気分になっていきました。
点心(今回は大阪風の押し寿司)美味しくいただいたきました。
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次は三席め。ここのお菓子は紫陽花のモチーフで、水色がきれいでした。
掛け軸の書も見事。(内容は失念)
こちらお茶の味がとても良かったと、先輩が申しておりましたが、まだそこまではワタシは余裕なく。
ここのお詰め(お茶の産地)は八女茶でした。
美味しかったお茶の産地や生産者のお名前を覚えておくのも、ご自分で選ぶときの参考になるようです。
最後のお席は会も終盤だったため、ようやく待合室に入り待機ができました。
せっかくなのでお部屋撮影。
掛け軸には大国様と恵比寿様がいらっしゃった。
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全体的にこの和室の感じとか”おばあちゃん家”の匂いがするんですよね〜。懐かしい…。
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そんなふうに感じていたら、このお席のご亭主はお若い男性。
そして祖母の思い出をテーマに、今回のお席を用意したと思い出を語られてました。シンクロですな。
祖母様の手ほどきでお茶を始めて後継者になられたそうで、お道具も相当立派なものを受け継がれていました。
今回は吉祥モチーフをテーマに選んだとのことで、ワタシに出されたお茶碗は、まさに鳳凰モチーフ。
また、欄間を衝立にしつらえ直した鳳凰の彫り物が立派でした。
さらに、七福神のお茶碗もあり、待合室の大国様恵比寿様と対で出されていたようです。
なるほど、こういった工夫をするのか、なるほど。
特に、このお席の茶杓のカーブが美しく、どうやったらこのような形に作れるのだろうか?と、茶道具の奥深さを感じることができる逸品でした。
お茶席内のものを写真撮影は基本NGのようで、写真で振り返れないのが残念です。
これも一期一会ということでしょうか。
お茶会、楽しかったわ、堪能したわと、最後のほうはすっかりなれきっていたようで、
「全然初心者っぽくなかったわよ〜」と先輩にお褒めいただきました。
いえいえ、これも先輩方が両脇に居てくださったお陰です。
楽しめたのは、先導してくださる方がいたからこそ。
ありがたいことでした。
そんな充実感を噛み締めていた帰り道、お腹が重いことに気がつきました。
よくよく考えてみたら、和菓子(結構な大きさの生菓子)を4つもいただいていたわけです。
さすがに1日に4つも食べたことないですよ、半生和菓子。
そこに薄茶とはいえ、お抹茶が流し込まれていて、
お昼のお寿司もいただいて、たいして歩いてもいない…。
やばいぞこのハイカロリー。
そう、お茶会というのは、眼にもお腹にも相当贅沢な会だったのでした。
充実しすぎなくらい…。
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