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【続いてる写経 799日め】〜フランソワ・ポンポンを堪能

甲斐善光寺様のご近所には、山梨県内で唯一古事記や日本書紀に登場する神社、酒折宮がありました。
日本武尊により、この地で初めて連歌が詠まれたのだそうです。
この一帯は史跡が多く、テーマをもって散歩すると楽しそうです。

午後は今回のメイン目的地の山梨県立美術館へ向かいました。
『フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家』、この企画展全国巡回して、ここが最初の会場、しかも本日最終日。

ワタシのペンネームは、実はこのフランソワ・ポンポンからとっています。
初めてポンポンの作品を観たのは、パリのオルセー美術館。
巨大なシロクマの彫刻作品がドーンと現れ、度肝を抜かれ、その可愛らしい作者の名前”ポンポン”とともに、記憶に深く刻まれておりました。

展覧会はポンポンの作品を時代ごとに紹介。初期は人物彫刻を手がけており、ロダンにも弟子入りしていたそうです。
初期の人物作品は写実的ですが、動物彫刻は、つるっとシンプルな造形。

とにかく洗練されている。
それでいて、間違いなくその動物を表している。

動物の動きを深く観察した結果、導きだされた究極の造形と見受けました。

面白かったのは、鶏はたくさん飼っていたものをずっと観察していたとのこと。
ん?まるで伊藤若冲ですね。

実際、鶏の彫刻は、若冲の絵が飛び出してきたような印象を受けました。

鶏は古今東西、独特な動きで創作意欲を駆り立てるのかもしれません。

今回観た中ではペリカン(嘴の芸が細かい)と、猪(飛ぶ瞬間)が印象的でした。
どの作品も動物への畏敬と愛に溢れている感じ。
観ていてほっこりしました。
そして、やっぱりシロクマは、可愛いです。

山梨県立美術館はミレーの作品収集で有名。常設展示も見応えあり。
コレクション作品も工夫された展示で面白かったです。
これが特別展プラス260円で観られるのですね。
しかも空いてるのでじっくり観られるのがいいです。

また、本来であれば、林檎のむこうに富士山がどーん!!とあるらしいです。夏場は難しいのですよねえ、、富士山。

残念。やっぱり山景色は冬ね、と諦めました。

なのですが、帰りの特急列車に乗ったら、さっきは雲隠れしていた富士山が!!

わざわざ遠いところまでご苦労さんと顔を出してくれました。

遠くまで来た甲斐がありました。甲斐にきた甲斐が。。
満足。



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