![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142274495/rectangle_large_type_2_d0182bd7ae193bc1e286601dfec7940f.jpg?width=800)
【続いてる写経 1513日め】"琵琶湖"繋がりで読んだ『成瀬は天下を取りにいく』
本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』。
タイトルと表紙のイラスト、ずっと気になっていました。
が、へそ曲がりなので、ベストセラー過ぎて敬遠。
しかしながら、この話の舞台、琵琶湖近くの大津らしい。
琵琶湖に行くお供の本には最適?と思ってシリーズ2巻とも購入。
買ってよかった、読んでよかった、元気になった。
ライトな青春小説ですが、この主人公の”成瀬あかり”のキャラクターが癖になるのです。
成瀬は、小さい頃から夏休みの自由課題は全て提出、絵画や短歌などのコンクールでは賞を奪取し、部屋には賞状がずらっと並ぶ。けん玉や手品もできる。もちろん学力も抜群。
ありとあらゆる分野で”天下”とってしまうのでした。
何かをやると決めたらとことんやり抜く性格は、いわゆる技能だけには飽き足らず、
・閉店が決まった西武大津店に日参
・M-1グランプリに出場するためお笑いコンビを結成
・高校に入学時には強烈イメチェンを伴う身体実験
我が道を行く性格は、思春期になると周囲と軋轢を生み、一般的な女子には疎まれるけれども、成瀬本人は至って気にしない。
その清々しさにと頼もしさに、誰もが自分もここまで貫けたらと思うのではないでしょうか。
そんな成瀬の目標は「200歳まで生きること」。
そのために、できる限り自分のリソースを大切にするライフスタイルを貫いているエピソードもユニーク。
小説は連作短編集なのですが、成瀬の親友の島崎さんを発端に、いろんな人たちが”成瀬ワールド”に巻き込まれていくのでした。
成瀬は、次に何をやってくれるのだろう??
コミックではなく小説であることが、想像の余地を広げてくれる感じ。
荒唐無稽なキャラクターは、文字だけの方が、読者の想像力の制限も外してくれるのだなと思いました。
若者向けの小説でもあるけど、しなやかに信念を貫いて生きる成瀬の姿は、誰もが魅了されると思います。
なお、成瀬シリーズ、3作目までは出版決まってる予定だそうです。
次作も楽しみだわ。
あ、でも琵琶湖については、ミシガンというクルーズ船の話くらいで、
竹生島とか神社とかお寺とか、全然関係なかったわ…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?