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世界の車窓からシリーズ〜シベリア鉄道編〜

ロシアってなんか怖いイメージありませんか?ハリウッド映画ではスパイ活動!ニュースでも独裁政権!みたいな感じで。最近でも反体制派のナワリヌイ氏が紅茶に毒をもられたとかで。正直暗くて陰湿そうだなあという先入観を持たれてる方も多いのではないかとおもいます。

でも実際のロシアってどうなの?自分の目で見てみるしかないでしょ!ってことでいって参りました。2019年GWをつかってイルクーツクからウラジオストクまでシベリア鉄道にのって旅してきました。

まずは日本でロシア連邦鉄道のHPから予約しました〜↓↓

なるべく安く済ませたかったので三等車を予約。三等車はご飯もシャワーもWi-Fiもなし、プライベート空間も一切なし。ほんとに座るところが簡易ベットになるって感じです。トイレの近くは臭そうだからやだな〜とかあれやこれや言いながら予約完了!私たちは無事にクレジットカード使えましたが、なかにはクレジットカードが使えない場合もあるらしいので要注意です。


ビザの準備で何度かロシア大使館に通い、いざ出発。ウラジオストクだけの旅行なら電子ビザで旅行が可能ですが、今回はイルクーツクからの旅行になるので大使館に通ってビザを申請する必要がありました。申請と受け取りで2回は訪問する必要あり。ビザ申請代行とかもたくさんあるけど、やはりここは少しでも安く済ませたかったので(社会人でいい歳してね)自分たちで手配をしました。

イルクーツクではバイカル湖を巡ったり、ウラジオストクでは北朝鮮の国営のレストラン行ったり、オペラ見たりしましたがこちらの旅行記事もまたゆっくり別で書きたいと思います。

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シベリア鉄道外装はこんな感じ。

まずは食べ物に関して!車内には食堂車があったりピロシキを売りに来るおばちゃんとかがいます。また主要な駅では15分〜40分くらい止まるのでその時に食料とか調達します。食堂車は高いし(ケチ)、お腹もそんなに強くないし(シベリア鉄道の車内で売ってるピロシキ食べてお腹下したってネットの情報をたくさん目撃した)、駅の売店も軽食やお菓子しか売っていないので日本からたくさん食料持ってきました。以下持っていったモノ。

*チキンラーメン(これかさばらないし安いしいい!と思ってたくさん持っていったけど、めちゃくちゃ飽きる。2回目でギブアップ)

*インスタント味噌汁(日本の味噌汁最高)

*カップラーメン(かさばるけど美味しい)

*お湯かけるだけでできるカレー、ハヤシライス(一緒に行った友達が持ってきた食料。美味しすぎて泣けた)

*粉末のお茶(ロシアで緑茶飲むとほっとするよ)


かなあ。あとは駅の売店のカップ焼きそばとかお菓子とかアイスとか食べてました。車両の中には大きい給湯器があるのでお湯を入れて作れるモノがメインでしたね。

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次に車窓からについて。

最初はイルクーツクから乗ったのでバイカル湖の周りを通って列車は進みました。湖がだんだん銀世界に変わっていってすごく幻想的。ただ電車の窓がものすごく汚いので全然綺麗さが伝わらないのが残念(写真の腕もあるけどね)

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これは確かモンゴルの国境に近い駅だったかな。この辺りからはアジア系の方がたくさん乗ってきてちょっと親近感を覚えた。

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電車で仲良くなったロシア人お兄さん(確か建築家の方)が降りていった駅。すごく優しいお兄さんでロシア語教えてもらった。(ハラショーおばさんになった。ハラショーはGOOD的な意味。発音が上手と言われて調子に乗りました)もうこんなロシアの田舎のちっさい駅一生来ないんだろうなあと思ったらここにいる自分たち奇跡だなあとしみじみ。

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誰かわからないけど銅像。

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廃業になったのかいかにも使われてなさそうな古い工場の建物とかが放置されていることも多々。(もしかしたら今でも使われているのかもしれないけど、それにしてもなかなか年季が入っている・・・)

こんな感じで3泊4日車内で過ごしました。

日本では仕事に追われて時間に追われて一瞬で時は流れるんだけど、車内はほんとにWi-Fiも使えないしやることないし、ひたすら景色見たりお喋りしたり本読んだり、ダウンロードしていった映画を見たり、寝たり(この時間が圧倒的に多かった)、ボーッとしたり、ある意味贅沢な時間を過ごせたなと思います。

シベリア鉄道で米原万里さんのロシアは今日も荒れ模様を読めたのは楽しかった。

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000202140


ロシアの皆さんは比較的無表情な方が多いなというのが個人的な感想だったんだけれど、皆さんポーカーフェイスなのにめちゃくちゃ親切。絶対お年寄りには席譲するし(鼻ピしてる若者も刺青だらけのおじさんも1000パーセント譲らない人いない)、しれっと荷物もつの手伝ってくれる。あまりにニコッともしないから何が起きたか疑うレベル。みんなで助け合うっていうのが本当に当たり前の社会なんだなーと感じました。


何が一番辛かったって、シャワー浴びられないこと!髪の毛べとべとでウラジオストクついたよ。4日が限界だなあと(笑)モスクワからウラジオストクは1週間くらいかかるらしいのでこれ達成する人はなかなかの強者だなと思いました。でも今度は北京とかウランバートルを通る線に乗りたいなあ。

こんなサバイバルしたくない!って方にはオケアン号というウラジオストクからハバロフスクまで1晩だけ乗車できる線もあるのでちょっとだけシベリア鉄道を体験したい方はぜひお試しください。

シベリア鉄道は本当に最上級の非日常でした。良き経験。

ではまた


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