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絵の具はケチらずにガンガン買え #12

最近ご活躍のシェフが去年オープンさせたレストランにカレーを食べに行った時のこと。

・・・はじめて行ったはずなのに、店内に既視感満載。

以前から、インテリア雑誌や海外のインテリア改造番組を見るのが好きだったが、オフィスを新設する時にインテリア情報や部品を堀りすぎて、どこに行ってもインテリアをガン見してしまう癖がついてしまったので、今回もキョロキョロしてみたが、やっぱり拭えない。

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東京の一等地に去年オープンしたばかりの、そのレストランのインテリアは

ー モルタルの壁
ー 真鍮のペンダントライト
ー インダストリアルなライト
ー 花瓶には大きめの枝
ー 古木っぽいナチュラルなテーブル

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▲ モルタル、真鍮ライトのイメージ

わかる。わかるよ。

シンプルな空間は好きだし、、全然好きなんだけど、最近のシュッとしているレストランやカフェって、だいたい同じようなインテリアに感じる。

確かに洗練されているし、細々と異なる部分はあるんだけど、面白くない。

いや、レストランだから面白さは求めていないだろうし、大勢の人はオシャレだと感じるはずだけど、きれいにまとまりすぎていて、なんだかモノ足りない。

シンプルオシャレなだけのインテリアはもう食傷気味。
シェフに他人が真似できない味を提供するだけの個性があるのであれば、インテリアにもシュッとした雰囲気の以外の要素が入っていた方が、料理以外の視覚的印象も料理の味にさらなるエッセンスを付加できるのではないか。

特にこのレストランのシェフはイロモノで売ってる節があるので、シンプルオシャレな中にもいろんなカルチャーやシェフの独特の漢節が入ったインテリアがみたかった…。

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悶々とする私をよそに、目の前で舌鼓を打ちながら含有スパイス分析をしてもくもくとカレーを食べる夫を見ながら、パチンッと何かが弾けたように気がついた。

この気持ちは、夫が「カレー以外の料理を掘ると、もっと美味しいカレーができると思うんだよね」と言って、発酵食品やヴィーガン料理を研究し始めたそれと一緒だ。

最初は、どんだけカレーに尽力するの…?!とややビックリしたが、4年以上も毎日食べていたら、そりゃもっと美味しくて面白くてビックリするようなカレーを追い求めたくなるよね。

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私の油絵の恩師の言葉で今でもよく思い出すのは

「パレットに、絵の具があればあるだけいい絵が描ける可能性が広がるから、絵の具はケチらずに、いろんな種類をガンガン買え!!」

という言葉。

「絵」はなんにでも置き換えることができる。
カレーでも企画でも、同じことが言える。

夫がどこまで守備範囲を増やしていくのかは不明だけど、夫の可能性がどこまでも広がるように、パレットにいろんな色が並ぶように今後も見守っていこう。

夫のカレーを食べた人が驚いて笑っちゃうようなカレーができるといいな。


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