健康を維持するために運動が必要で筋肉があったほうが健康?
健康には筋肉が必要というのは、共通理解している概念だと思います。
けれど、『運動嫌い』『運動音痴』の人は、運動を敬遠する癖を持っているため、筋肉が少ない人が多い。
心臓や肺の機能が落ちると死に近づきます。心臓の働きも肺の働きも筋肉以外に活動させることはできません。
健康には筋肉や運動が欠かせない理由
これを合わせて考えると、
運動とは筋肉を動かすこと
筋肉がないと心臓も肺も機能できない
運動に欠かせない機能が心肺機能
筋肉がないと心臓病になった時にいくら薬を使っても回復することができない
いくら肺が強くても筋肉(呼吸筋)がないと呼吸ができない
心臓や肺が機能しない状態を死と呼ぶ
だからこそ、健康を維持するためには筋肉が重要であり健康三原則は食事・睡眠・運動と三つのバランスが欠かせないのです。
中医学の陰陽論で健康体を作る
中医学では人体を陰陽で考える考え方があります。陰がないと陽が生まれない、働けないという考えから、身体の基礎は陰にあると考えます。
身体の陰とは、身体の内側(内臓)や下半身を表します。しかも、下半身の中心地である膝上に血海(けっかい)というツボがあります。
このツボはその名の通り、血を大量生産する上で欠かせないツボであり、現時点での血液量を測ることができます。
西洋医学では、血液検査をしない限り貧血かどうかを判断することができませんが、中医学的な診方をすると、膝を見るだけである程度の血液量を判断することができます。
しかし、血海の場所には、大腿四頭筋の内側広筋という筋肉があり、運動選手で最も血気盛んを表す場所であり鍛えることも簡単にできる場所にあります。
血液は肝臓を表す
血液量を増やしたくても肝臓が弱いと血液が増えません。肝臓が固くても増えません。
目は肝臓の窓といわれていますが、目がそもそも悪い人は、血液量も増えにくい身体といえます。
目の手術をして、目が見えるようになったところで目が強化され肝臓が丈夫になったわけではありません。
むしろ、弱い目に傷をつけて、情報量をたくさん受け取る器を作っているので帰って疲れやすい身体を作っているといえるのです。
また、肝臓を過剰に働かす食習慣があっても、せっかく血液量を増やしても、食事を取るたびに血液が足りなくなってしまいます。
肝臓は人体の要
肝腎要と肝心要という言葉があります。どちらも、かんじんかなめと読みますが、意味が違います。
腎臓は、親から授かった場所と中医学では言われています。いわゆる命を宿した臓器といえます。
心臓は、西洋医学で死を判定する上で診断ポイントになる大事な臓器といえます。
しかし、どちらの言葉にも、肝臓がついているということを理解してください。
腎臓や心臓よりも肝臓の方が上位概念にあると考えることができると、身体の取り扱い方法が変わっていきます。
健康三原則から考える健康論
世の中の健康法を見ていると、ずいぶん偏った情報ばかりが正当化されているように感じます。
どのような運動をしても、睡眠不足であれば健康的な筋肉が育つことはありません。
どのような栄養素をとっても、腸の機能が落ちていれば体内に吸収させることはできません。
しかも、ほとんどの細胞は運動ありきで、栄養を受け取ることができる構造になっています。
運動をしなければ疲労物質が細胞の中で生まれにくくなります。いくらいい栄養素を取り入れたとしても、細胞に疲労がたまっていなければ栄養吸収できず、その栄養素はコレステロールになるだけです。
健康体を作るためには、常に、食事・睡眠・運動のバランスを一定に保つことが重要です。
そして、内臓の中で最も重要な臓器は、実は肝臓だったという話をしました。
まとめ
健康に最も重要な臓器は肝臓。肝臓や筋肉を表す臓器。筋肉は運動するためにある臓器。
そして、全身くまなく栄養を取り込めるようにするためには、筋肉運動が必要。もちろん、血液を流さないと栄養が流れないので十分な血液量も必要。
十分な血液量を確保するためにも丈夫な肝臓が重要だという話をしていきました。
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