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血液検査で分かることと分からないこと

病院や健康診断で行う血液検査は何を見ているのでしょうか?いろいろな数値が表示された表を渡されますが、それで、身体全体の状態を判断できると思いますか?


血球数だけでも中医学との考え方に大きな差があると思うので、こちらの動画を見てください。


人体とは?

動画でも説明しましたが、前後左右上下があって人体です。しかし、目は身体の上で前にしかありません。

そこから見れる景色が現実として受け入れやすいものになります。でも、お尻に目がついていたら?足の指に目がついていたら?

全く違う見え方になると思うわけです。ということは、右なのか左なのかはわかりませんが、片腕から抜いた血液だけで、すべてがわかるわけではないということが理解できたでしょうか?

様々な内臓があり、動いている筋肉も動いていない筋肉もあります。必要な栄養素は当然ですが、それぞれ違うわけです。

栄養素はどうあがいても血液検査の結果に出ている内容から取り入れるしかありません。

けれど、病院で測る血液データと健康診断で測るデータの違いに目を向けてみましょう。


血液データの違い

大きな違いは、直前の食事内容です。健康診断や人間ドックでは、食事を抜いて検査を受けます。

しかし、調子が悪くて検査を受ける病院では直前に食事を取っていても検査できます。

どっちが正しい数値かというと、明らかに病院でのデータです。健康診断のデータは、未来予測はできます。

だからどっちのデータも必要です。その場の違和感は病院で、近未来の問題は健康診断で。


血流はそれだけではない

血流は、心臓の働きでまずは始まります。けれど、ずっと体内を動き続けるほどの働きは心臓にはありません。

第二の心臓というネーミングは有名になりましたが、実際に使えていない人が多いから足がつったりしているわけです。

ある意味、心臓にAED,足にこむら返り、というバランスで人体を守っていることに気づいてくださいね。

要するに、毎日足がつっているということは、毎日どこかでAEDで救ってもらっているということと同じことなのです。

しかも、血液の中に、あなたが食べた食材から得ている栄養素を乗せて全身を巡っています。


身体は食事で作られている

内臓も筋肉も皮膚もすべての材料は、食事で取り入れたものからしか得られることはありません。

なので、今食べているもの、さっき飲んだものから今のあなたの身体はできているのです。

結果、体型や体質が作られ、性格が確定し、症状が生まれ、病気になっていくのです。

この過程を常に自分自身で取り入れた飲食による栄養素で出来上がっているわけです。

だからこそ、病気の初期では、食事の補助として薬を飲んで対応するわけです。

薬を飲んでもダメな状態になれば、切り取って元に近い状態に戻す対応を取ります。

要するに、それだけ余分な栄養素を取ったということが手術を受けるところまで育ててしまったわけです。


血虚というもの

血虚は現代医学でいうところの血行障害です。要するに右腕と左腕の血液状態は違う可能性があるということです。

背中とお腹、上半身と下半身、利き腕側と利き腕ではない側の血液状態は違うのが普通です。

なぜならば、あなたが取り入れた栄養素を必要としている場所と不要としている場所が必ずあるからです。

また、血液を流せている場所と滞らせている場所があるからです。そんな血行障害を中医学では血虚と言っています。

さて、血液検査は何を調べ、何を理解するためのものなのでしょうか?


血液検査で分かること

血液検査で分かることはあくまでも『現在病気であるか病気じゃないか?』ということですが、先にも話しましたが、健康診断で見ているデータは未来予測です。

要するに、健康を診断しているのではなく、病気体質を診断しているのです。

そこで判断できた問題をいかに次回までに修正していくかが予防につながるのですが、そのような指導がないのが特徴です。

わかりますか?健康診断で再検査と表記されていても、近所の病院で検査すると、問題がないことが多いものです。

なぜならば、病院は今、健康診断は未来を診断しているからなのです。


まとめ

身体は血流で作られています。その血流の検査は、基本的に血液検査しかありません。

細かい検査をすると、部位ごとに血流を測ることはできますが、病気を探すことには適していません。

病院は病気に対応する場所なので、基本的には血液検査のデータを全身に当てはめて、病気か病気じゃないかを判断していきます。

けれど、病気じゃなくても体調が悪いことはよくあることです。そういう時に活用できる概念が血虚です。

血虚がわかると、さまざまな予防や改善ができます。だからこそ、知っておいた方が良い考え方です。

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