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流行は掴まずに『日記:2024.4.21』

コナンの映画を観た。100万ドルの五稜星。

母と2人だったが、公開から1週間で観に行く映画は初めてかもしれない。父を含めた私達家族は流行に疎く、また無関心なので、こんなことは今まで有り得なかった。

でも私達は流行を掴みたいが為に行った訳では無い。流行に乗る以外に、コナンを観に行った理由があるのだ。


流行とは、ある事物や現象が一時的に急速な勢いでその社会に広まり、多くの人がその影響を受けること。
と私が持っている辞書には記載されていた。


私が行った映画館。コナンの上映は今日だけで16本あったが、私が入ったスクリーンは満席であった。

午後から行くと決めていたが、土曜日分の席が金曜日にはほぼ全滅だったので、ビビって予約し、発券のみにした。

私達がポップコーンとソフトドリンクに並んでいる間、コナンへと、服部平次へと、怪盗キッドへと、五稜郭へと人が吸い込まれていく観客を見ていた。
この光景はまさに「流行」だと感じた。急速な勢いで、多くの人がそこに向かうのだから。

スクリーンに入る頃には7割ほど埋まっていたし、サイトで席を確認するとほぼ満席。数個しか残っていなかった。これが流行り。

映画を観たあと、私と母はベンチに座った。一時も見逃せない映画を観て心が満たされ、ポップコーンが大好きな母が大ポップコーンを購入して2人でお腹を満たされて疲れきったからだ。

「あそこに行ったことあるよね」
「あの建物どこだか分かるわ」

私達は近々函館に行く予定がある。だから今日、函館が舞台のコナンを観に行ったのだ。

しかもコナンの公開を知らない時から決めていた函館旅行。流行が始まる前に、流行している場所に向かうことを決めていたのだ。先回りをしている。

映画はぜひ観て欲しいので内容については書かないが、これは流行るわと思うような素晴らしい作品であった。コナンの大古参なら、もっともっと楽しめているはずだ。幼少期から知っている場所が全国の映画館に映っていると思うと、なんだこニヤニヤしてしまう。

でもやはり私達は、流行で動く人間達ではないことが証明された。母も父も私も、流行よりも自分の好きに興味がある方なんだと思う。

だから私は、流行を掴むのではなく、流行を巻き起こす事物になりたいし、現象になりたい。そのものになりたい。コナンになりたい。ブルーロックもめちゃくちゃ混んでいたからブルーロックの誰かでも良い。

私が多くの人に影響を及ぼしてやる。

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