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塹壕にこもって開発をしている状態で良いのか?行動するエンジニアが起こした小さな変化
こんにちは学長です。今回は戦場カメラマンのSOGOさんに話を聞きました。SOGOさんは非常にゆっくりとしゃべります。
アワードで感じた、プロダクトの価値や責任
ー突然ですが、SOGOさんはなぜみんマで働いているのですか?
自分でも分からないです。この歳までずっと自分探しをしてるんです。それに私は言語化が苦手で…。
ー失礼しました!(関西人なのにしゃべるの遅いなぁ…ツッコミ待ちかな…)何でみんマに入ったんですか?
「どうせ何かを作るなら、人の役に立ちたい」と思っていたからです。理念に共感して入社した部分はあります。
ー実際にみんマに入ってみてどうでしたか?
いつだったかな…仕事を終えてから中継でアワードを見た時に衝撃を受けました。入社した年なので2021年のアワードですかね。出店者さんの受賞コメントを見て、プロダクトの価値や責任を感じました。
ープロダクトの価値と責任ですか?
そうですね。私が携わっているプロダクトが、出店者の皆さんの売上を支えているというだけでなく、飛躍し過ぎかなとも思うのですが…くらしのマーケットは出店者の生活を支えているんだなと考えてました。
ー確かにそれ以降、SOGOさんは出店者が集まるイベントに参加していますよね!
はい。2022年のアワードにも参加しましたし、今年は全国各地で開催されたサミット(出店者のイベント)に参加しましたね。楽しかったです。
ー九州サミットも東海サミットも、東京で開催されるアワードも、全て交通費から宿泊費まで自腹で参加していますよね?
そうですね。参加したかったので。
ーなぜ出店者のイベントに参加するのですか?正直、出店者さんの話を聞くのは大変なことだと思っています。クレームを言われることだってあるじゃないですか?
私は、出店者さんの声を聞きたいから、大変だと思ったことはないですね。ユーザーの声を直接聞く機会は貴重だと思っています。
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エンジニアこそ、出店者と直接コミュニケーションをとることが大切
ーところで、似たような話で言うと、当社ではよくユーザー(出店者・お客様)の要望をそのまま聞いてはいけないって言うじゃないですか?そこはどう思いますか?
それは正しいと思いますよ。私自身もそうですが、ついついユーザーの立場から「ここが不便なので直してほしい」というように、自分が見えている範囲のことをどうにかして欲しいと考えがちです。ヘンリー・フォードの「もし顧客に彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう。」という話は有名です。もっと速い馬車を求めていたら車は生まれなかったのと同じことだと思います。
ーだけど、ヘンリー・フォードのエピソードは「ユーザーの話を聞くな」ってことではないですよね?
そうですね。ユーザーの要望をそのまま聞いても、問題の根本解決はできないという話です。私はユーザーの話を聞かなければ、何も見えてこないと思います。その上で、問題解決の手段を考えるべきだと思いますね。
ーその考えを悪用しているのか、ちゃんと理解できていないのか…「出店者のことは知らなくて良い」と思っている人は少なからず社内にいます。CEOの浜野さんやCTOの戸澤さんがサミットやアワードに参加している理由を考えれば分かるはずだと思うのですが…。
まぁ、私は他の人のことは分かりません。ただ、私は自分が作ったものを使っている人の話を聞きたいのです。
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ーところで、SOGOさんのエンジニアとしての仕事の流儀って何ですか?
そういったものはないですね。皆さんのインタビューを読んで、そこまで仕事のことを考えているんだと驚きました。私はそのレベルに達していません。
ー謙遜しますねー!では、優秀なエンジニアってどんな人だと思いますか?
色々あるとは思うのですが、私は多くの視点でプロダクトを見れることが大事だと思っています。
1つでも多くの視点で考えることで、ユーザーにとってベストな選択ができると思っています。
例えば、PMと話す時にも、相手の視点を少しでも理解していると、なぜそういう機能が必要と考えているのかを理解することができるので、より良い方法を協力して模索できるようになります。
ー面白いですね。「視点」ですか(少しだけ早口になってきた気がする…)。
そうですね。あとは、開発側の視点だけでなく、ユーザー側の視点を持つことも大切だと考えています。つまり、ユーザーのことを考えられるエンジニアが優秀なエンジニアだと思うんです。
私がサミットやアワードに参加しているのは、ユーザーである出店者から話を聞いて、その視点を理解しようとしているのもありますね。同じユーザーでも、お客様側の視点はくらマを自分で使ってみれば分かるので。そういう意味で、エンジニアこそ、出店者と直接コミュニケーションをとることが大切だと考えています。
ーそういうことですね!SOGOさんがサミットやアワードに参加されてきたことが、全部繋がってきました!
もちろん、技術力も大事だとは思います。圧倒的なスキルで問題をなぎ倒していくという優秀さもあると考えています。自分も一時期はそんなエンジニアに憧れてスキルアップをしようと足掻いていたんですが、自分には無理だなと挫折しました。
その後、じゃあ自分がどんな方向性を目指すのかということを考えた時に「広い視野を持って最適な解決方法を見つけ出す」というのもエンジニアとしての一つの優秀さだよなということに行き着きました。
「ユーザーの困りごとを解決しようとすると機能を追加しがちだけど、他に解決方法があるのであればその機能追加は不要」だと考えています。その方法がユーザーにとって面倒ではないというのが前提ですけどね。
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塹壕にこもって開発をしている状態で良いのか?
ーでは、逆に課題についてお聞きしたいです!そう言えば…最近、SOGOさんがテクノロジー本部内でこんな意見を発信しているのを見つけました。
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ーなぜこのような動きをしているのですか?
過去のインタビュー記事でも話は出ていましたが、私もエンジニア間の関係性が薄いということを感じていて。メンバーひとりひとりの能力以上の価値を生み出せていないと感じていました。
チームとしてより多くの価値を生み出すにはどうすれば良いのかということは元々考えていて、『チーム・ジャーニー』という本を読んだりもしていました。私がNotionで発信した意見はこの本にめちゃくちゃ影響を受けています。
最近、同じエンジニアの片山さんが「チーム感を出したい」と言って行動されていたのをきっかけに、私も「今、チームについてこう考えている」ということをぶちまけました。
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ーぶちまけた結果、変化はありましたか?
チームの中でSlackで分報スレッドを作って細かな振り返りをしたり、「ペアプロ」をお試しでやり始めたメンバーがいたり、改めてエンジニア間で業務内容の紹介をしようという話が進んでいたり…少しずつ何かが変わってきているような雰囲気を感じています。
ー批判を恐れずに会社のために行動する人!私は大好きです!
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「塹壕にこもっていては、出店者のことも仲間のことも分からない。塹壕から飛び出して話をしよう」というSOGOさんの問題提議をどう感じましたか?
SOGOさんがNotionに書いていた「よく知らない問題」は組織で働く全員に言えることです。会社の仲間がどんな業務をしているのか、どんな想いで働いているのか説明できますか?
塹壕から飛び出して、熱く仕事の話をしましょう!