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社長の浜野がPMのめぐみちゃんにいろいろと聞いてみた。

こんにちは。社長の浜野です。今回はPM(プロダクトマネージャー)のめぐみちゃんに話しを聞きます。とにかく歩くスピードが早いことで知られているめぐみちゃんの秘密に迫っていきたいと思います。

とにかくカタチにすること。

ーまず入社してから今まで、どんなお仕事を?

最初は採用担当として入社しました。その後、くらしのマーケットの出店者の審査、出店者の売上げアップのためのコンサルティング業務、新規カテゴリの立ち上げもやって、今はPM(プロダクトマネージャー)をしています。

ー本当に色々とやってきましたよね。

はい。採用担当をしていると応募者の方から仕事内容について聞かれるんですけど、自分は経験していないので完璧に答えられなくて。ただの伝書鳩になっているのが嫌で、浜野さんに相談して、現場を知るために審査とコンサルティング業務をやらせてもらうことになりました。その後「新規カテゴリを100個立ち上げよう」という話になったんですね。当時、くらしのマーケットってハウスクリーニングを始めとして、20カテゴリくらいしかなかったんですよ。でもカテゴリをどんどん増やしていこうみたいな雰囲気は当時、社内にはなくて。そこに浜野さんは危機感を持っていたようで、私が新規カテゴリの立ち上げをすることになりました。 新しいカテゴリを立ち上げると、今度は流通額を伸ばしていかないといけないんですけど、そのリソースも限られていたので、自分で新規カテゴリの出店者さんとのやりとりもやって、立ち上げから1ヶ月ほどで数百万円の流通額が発生するカテゴリを作ることができました。そんな中、当時在籍していたPMの方が辞めることになって、新規カテゴリ立ち上げで開発に関わる仕事も経験していた私がPMになったという感じです。ただその時は「PM」みたいな役職名も特になくて、とにかく「なんでもやる人」っていう感じだったと思います。

ー最初は大変だったんじゃないですか?どうやってスキルを身に付けてきたんですか?

そうですね。昔はデータもしっかりと取れていない状態だったので、そもそもの改善点を見つけるのが大変だった記憶があります。当時の経験のおかげか、今はどんどんアイデアを出すことができるようになりました。スキルを高めるために、もちろん本を読んで勉強もするんですけど、結局、実際に現場で手を動かしていくことでスキルって身に付くものなので、とにかくたくさん仕事をこなしてきた感じですね。

ーうちのPMに求められることって何ですか?

カタチにすることですね。カタチにしないと意味がないんですよ。アイデアを出せる人ってたくさんいるんですけど、それらを実際にリリースすることができる人は少ないと思っていて。カタチにすることができない人は、うちの会社で活躍することは難しいと思います。プロダクトをリリースするまでの過程には、とにかくいろんな面倒くさいことがあるんです。例えば、ある機能を改善する場合、コーポレート本部に法務チェックを依頼したり、コンサルティング本部にユーザーヒアリングを依頼したり、いろんな人を動かしながら前に進めないといけないんです。それを面倒くさいと思って少しでも立ち止まったらその時点で終了。とにかく少しでも物事を前に推し進めていけば、いつか必ずリリースできるので。うちって悪い意味でも自由というか、足を止めてもバレないし周りから注意もされない。何もしていない人が居座り続けられる環境だったのは、過去の反省としてあるんですけど、結局はその人が「やるかやらないか」が全てだと思います。

ーPMって板挟みになったりしませんか?

そう感じたことはないですね。課題に対してエンジニアと相談しながら一番良い解決方法を見つけるという感じなので、ビジネス側とエンジニア側で板挟みになっている感覚はないですね。実は過去には大きなインシデントを起こしてしまったり、最初の想定とは違う機能が開発されてしまったり、ということもあったんですが、今では議論したことを細かく文章に残すということがエンジニアリングチームのカルチャーとして根付いているので、途中で認識がズレることも少ないですし、仕事はやりやすいですね。

ー自身は基本的に出社していることが多いと思いますけど、リモートワークってどうですか?

うちのチームはデイリーミーティングがあるんですが、雑談したい人は早めにミーティングに入って会話したりしているので、コミュニケーションがないってことはないですね。ただ部署間のコミュニケーションは減った気がします。エンジニアだったらエンジニア同士で会話はするけど、コンサルタントとは話す機会がないとか。今って一応全ての情報がSlack上にあると思うんですけど、例えば、オフィスにいるとコンサルタントが出店者さんと会話している内容とかが聞こえてきて、それで自然に他部署の仕事内容が分かったりとか、そこから新しい施策のアイデアが思い付くみたいなことがあったと思うんですけど、そういうのは減っているんじゃないでしょうか。

ー今でもSlackのhuddleに入れば、コンサルの電話内容を誰でもリアルタイムに聞くことはできるんですけど、現場の会話を聞こうという他部署のメンバーはいないのが現状です。現状のPMの課題は?

今は動かせる範囲が狭いのが課題ですね。例えば、新規カテゴリをリリースしたら、それで終わりではなくて、そこからいかに改善していくかが大事なんですけど、そのためにはリソースが必要ですし。一方、新規カテゴリを増やし続けないといけない。他にもいろいろと手を加えないといけない部分があるんですが、現状、全てをカバーし切れていない状態ですね。

合意を得るためには信頼が必要。

ーPMとして活躍できないタイプの方っていますか?

自分の領域を自分で狭めちゃう人…ですかね。もしかしたらプライドがあったりするのかもしれませんが、何か目標を与えられた時に「これは私の仕事じゃない」「これは私がやるべきことなの?」「これをやってどれくらいのインパクトがあるんですか?」って言ってしまう人は、最終的にリリースまで持っていくことができず、途中で挫折してしまうことが多かったかもしれません。

ーそういう人を目の前にしたとき、どう思うんですか?

ん〜、どうしてそんなこと言うんだろう…?っていう感じですかね…?

ーなるほど「???」っていう状態なんですね。

そんなこと言ってないで、とにかくやればいいのにって思っちゃうかもしれないです。自分がその仕事を与えられた意味は自分で考えればいいというか。施策のインパクトが気になるなら自分で調べればいい、調べてダメそうなら代替案を出せばいいのにって。なんでそこまでやらないんだろう…。あとは管理だけをする人も厳しいかもしれないです。うちは基本的に全員が数字目標を持っていますが、決められたタスクをエンジニアに振るだけの人は、数字目標を追いかけるっていう感覚があまりないので。ただ、他社の求人を見ると「当社のPMは○○をする必要がありません」みたいなことを謳っていたりするので、それだけ「自分の業務範囲が狭いことを望むPM」「面倒くさいことをやりたくないPM」って多いんだろうなとは感じます。でも、うちって「これしかしたくない」っていう人は全く合わないんですよ。結局、プロダクトって作って終わりじゃなくて、使ってもらないと意味がないので、使ってもらうためなら「なんでもやります」っていう人じゃないと。

ー「なんでもやる」というマインド以外に、スキルという観点ではどうでしょうか?

合意を得るスキルは必須ですね。私はマネジメントに提案を持っていく時、相手が意思決定しやすいよう要点を整理して、1分以内で説明できるようにしています。あとはスキルと少し違うかもしれませんが、何というか、合意を得るためには、そもそも相手に信頼されている必要があると思います。

ー信頼。たしかに。大して話しかけられたこともない人から急に重要な確認が来るとすごい不安になります。

やっぱり日々、自分から話しかけにいって自分のことを知ってもらわないと、信頼って生まれないと思うんですよ。そういうことをしないで、承認をもらおうとするのって、知らない人にいきなり「100万円貸して下さい」って言うのと同じで、難しいと思うんですよね。まずは「10円貸して下さい」から始めないといけないのに。過去には、合意を取るのが面倒っていう理由で辞めちゃった方もいた気がするんですが、逆に合意を取るのが簡単だったら、それって会社として大丈夫?PMの価値なくない?って思います。

家も頭の中もスッキリした。

ー考え方がハードコアですね。めぐみちゃんにとって仕事って?

人間として成長できた気はします。もし私、仕事してなかったら何も考えずに生きて、どうしようもない感じになっていた気がして…笑。仕事があって良かったなって思います。なんというか仕事を通して思考がスッキリしたのを実感していて。家もスッキリしました。

ーえっ、家?

はい。ミニマリストになれたんですよ。ある時、仲の良い友だちと旅行していて、その子に「ずっと荷物整理してるよね?」って言われたんです。私がずっとホテルの部屋で荷物の整理していて、全然くつろいでないって。それで自分って物が多いんだって気付いて。昔は洋服とか数百着は持ってたんですけど、今は数十着まで減っていて、家がすっきりしました。昔は漠然といろんなものが欲しいって思って、何も考えずに買っちゃってたんですけど、仕事で効率化の考え方が身に付いてからは、自分にとって本当に必要なものを判断できるようになって、食事もすごい効率化されました。

ーえっ、食事?

はい。最近は一度に1週間分の食事を作って小分けにして冷凍しておいて、あとはそれを7日間ひたすら食べ続けるんです。効率的です。

ー仕事で効率化を極めた結果、プライベートも効率化されたと…。学生のときは何してましたか?

大学ではマジックサークルに入りました。ハト出したいなと思って。

ーなるほど。掘り下げるのやめておきます。理系でしたよね?研究は何を?

生物系です。何を研究していたかは忘れました。思い出せないです。

ー覚えてないんだ…前しか見てないってことですね!前を見ると言えば、めぐみちゃんは歩くのが早くて有名ですよね?

国立の小学校に通っていて、最寄り駅から自宅までの約2kmをバスに乗って帰ってたんですけど、そのバスが30分に1本しかなくて。乗り遅れると2kmも歩かないといけなかったので、バスに乗り遅れないよう、早く、早く、って思ってたらいつの間にか歩くのが早くなりました。それで性格もせっかちになったかもしれないです。学校が終わって駅まで友達と一緒に歩いて帰ることあるじゃないですか。そういう時も気付いたら自分だけ先を歩いてるんですよ。

ー生粋のリーダーですね。めぐみちゃんにとって楽しい事はなんですか?

新しいものに触れることが一番楽しいですね。仕事で言えば新規カテゴリのアイデアを出すのが楽しくて。マインドマップを書いたりして発想を広げていくんですけど、例えば、リフォーム関連のカテゴリについて考えていると自分の家をDIYしたくなって、家でYoutubeとか見ていろいろと調べて、床のフローリングを貼ったり、玄関をプチリフォームしたりしてます。あとはポールダンスも楽しいです。

ーなるほど、常に仕事の…えっ…ポールダンス??

はい。ラスベガスにショーを見に行ったのがキッカケなんですけど、直感的に「自分もできる!やりたい!」って思って。それから3年間くらいポールダンスを続けています。

ひとつひとつクリアしていく。

ーその行動力と継続力が、めぐみちゃんらしいです。逆に楽しくないこと、興味無いことってなんですか?

ん〜、人間関係のいざこざ?みたいなものは興味ないって思っちゃうかもしれないです。

ーでも仕事していると、たまには起きますよね?

他人に興味がないかと言われると、そんなことはないんですよ…。でも思い返してみると、新卒で入社した会社で採用担当をやってたときも「あなた、他人に興味ないでしょ?」ってよく言われてたんですよね…。自分的には驚きだったんですが。興味がないわけじゃなくて、特に何も思わないだけというか…。

ーそれは興味がないと思われちゃうかも…得意なことってありますか?

うちの会社の研修でコーチングを学んだんですけど、それがすごい良くて。さらに頭がスッキリするようになったんですよ。具体的には、仕事を分解してスピーディーに進めていくことが得意になりました。PMをやっていると抽象的で大きなプロジェクトが降ってくることもあるんですが、ゴールから逆算して、細かいステップに分解して、それをひとつひとつクリアしていくみたいな。新規カテゴリの追加も全行程をチェックリスト化して、それを見れば誰でも新しいカテゴリを追加できるようにしました。

ー逆に苦手なことってありますか?

そうですね、今後、例えば、PMが何十人も入社してきたとして、会社全体の方向性を全員に浸透させることができるか、みたいなところは自分は苦労しそうだなと思います。

ー確かに、自分の考えを相手にインストールするのって、コーチングとは違うスキルが必要ですよね。どうしたら良いんでしょうか。

そうですね。自分の場合は入社初期にコンサルタントを経験していたのが、けっこう大きいと思っていて。最近は新入社員研修の中で他部署の仕事を経験できる「おしごと体験」のようなプログラムも用意されていると思いますが、実際の利用者と関わる仕事をする機会があると、いろんなことを感覚的に理解しやすくなるとは思いますね。あとはプロダクト開発って、それまでの経緯や背景だったり、根底にある哲学みたいなものが存在していると思うので、それらを言語化できると、判断に迷うことが少なくなるのかなとは思います。

ーめぐみちゃんって怒ったりしないんですか?

ん〜、間違ってることは率直に指摘しますけど、怒ることは…ないですね。動揺しちゃいそうな状況のときは「今はそういう状況なんだよ」ってもう一人の自分が頭の中でコーチングしてくれるので、常に冷静ですね。ほんと、大体のことはコーチングで解決できちゃうんですよ。

ーコーチングの先生も喜んでくれると思います。めぐみちゃんってON、OFFの切り替えはどうしてるんですか?

ONとか、OFFとか、あんまり意識してないですね。なんか帰りのバスに乗っていて、アイデアが閃いたりすることが多いんですよ。街の風景を見ていると、もう全部が新規カテゴリのアイデアの種に見えてくるというか。あとは考えを一日寝かせるのは意識しています。難しい課題とか複雑なアイデアは一晩寝るとスッキリするんですよね。

家にポールを設置したい。

ーもはや24時間仕事している…すごい…。今の課題って何ですか?

使いやすいカテゴリの少なさですかね。検索エンジンからたどり着いてきたユーザーが実際にサービスを利用するっていうところはキレイに完結していると思うんですけど、それってくらしのマーケットを使った感がないというか。うちに来れば、あらゆるサービスがあるっていうことをユーザーが認識した上で、くらしのマーケットに直接来てもらう必要があって。そのためには、あらゆるカテゴリのサービスがないといけないですし、どのカテゴリも使いやすい状態になっていないといけないんです。でも、今はまだそうじゃない。そこが最も改善したいポイントですね。あとは、ポールダンスのポールの取り付けカテゴリをやりたいです。

ーまた、ポールダンスの話し…?

はい…笑。全国調べたら九州に1社だけあったんですよ!自宅にポールダンスのポールを設置してくれるっていう会社が!でも、ポールを設置できる会社って日本全国にたくさんあると思うんですよ。結局、私は突っ張り棒タイプのポールを買って自分で設置したんですけど、やっぱり強度が足りないというか。踊ってるときにポールが揺れちゃってダメなんですよ。

ー自宅にポールあるんですか?

はい。でも天井に負担がかかるし危険なんですよ。ちゃんと天井の強度を計測する機器も買って、調べた上で設置したんですけど、それでもダメでしたね。なので、突っ張り棒タイプじゃなくて、しっかりと金具で取り付けるためには、プロに頼まないといけないんです。

ー大工さんだったら誰でもできますよね、きっと。

そうなんです。実際「ポールダンス 設置」って、キーワードとしてそれなりに検索されているんですよ。誰に頼んだら良いか分からなくて困っている人が多いサービスって世の中にたくさんあると思うので、くらしのマーケットでカテゴリを作ることで、新しい市場をつくって、いろんなサービスを全国に広めていきたいです。

ー現在のくらマの完成度、ズバリ何%ですか?

私の中では30%ぐらい…ですかね。まだ全然頼めるサービスが少ないので。今私の手元にあるだけで、少なくとも300カテゴリぐらいは案があるので。まずはその300カテゴリを全部追加したいです。

ー新規カテゴリの案がすでに300個も?くらしのマーケットもう1個分じゃないですか!現在のチームの様子はどうですか?

エンジニアの中にタスクの切り分けやエンジニアのアサインが得意な方がいて、そういう方は戸澤さんの一声があればマネージャーとしてもっと動きやすくなるというか、さらに実力を発揮できるようになる気はしますね。チームの中からマネジメントの才能がある人が出てきているのは良いことだと思ってます。

うち一本で稼ぐ人をもっと増やしたい。

ー今いちばんやりたいことは?

くらしのマーケットに掲載されているサービス数を増やすことですね。出店者がたくさんいるのに、なぜか掲載されているサービスが少ないカテゴリって、結構あるんですよ。こんだけ出店者いるのに、そんな訳ないだろうって思っていて。いろんなカテゴリに広くサービスを掲載してくれれば、必ず出店者さんの売上はアップするんですけど、そのメリットが十分に伝わってないのかな…。くらしのマーケットってカテゴリがたくさんあるので使い倒せば、出店者さんってかなり稼ぐことができるんですよ。うち一本で稼いでいる出店者さんをさらに増やしていきたいですね。

ー他に思うこと、ありますか?

もう気付いたら入社して7年間も経っててビックリしました…。今はまだ29歳ですけど、みんマで色々と経験したせいか、気持ち的には30歳超えてるような感じです…笑。

ーうちには「ほぼ新卒」として入社しましたもんね。

そうですね。新卒で入社した会社を半年で辞めて、この会社に入ったので。みんマと共に成長したっていう感じですね。いやぁ、それにしても半年で辞める新卒ってやばいですよね…。今だったら絶対にそんなこと出来ないです…笑。

ー見切りをつける胆力があったんですね。その後、うちで7年間も活躍し続けているので、結果良かったんだと思います。今年の抱負は?

新規カテゴリ、追加しまくります。

ーありがとうございました。

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