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何でも屋のフリーランス 、肩書を考える

2019年10月に開業届を提出してから4年が過ぎた2023年10月末。
個人事業主(フリーランス)として、切れ目なくお仕事をいただき、働く中で、ずっと頭の片隅にあった気になること。
それが "肩書" です。

会社に属していたときは、"◯◯部◯◯グループ 課長代理” のようなわかりやすい肩書きがあったけれど、フリーランスとなってからはそんなものは当然なく…
自分は何者なのか、はじめましての人になんと名乗るか、についてはずっと迷いながらやってきた、この4年。

「私って何者?」を考えた2020年

エンジニアやコンサルタント、各種士業に代表されるような、わかりやすく認知された仕事ではなく。
ライターの仕事は一時期していたけれど、現在はメインではなく、ライティングの仕事だから受けるというより、この領域の仕事だから受けるという方針で。
メインのお仕事は技術リサーチだけど、「リサーチャーです!」と名乗ったても、大半の人は「それって???」ってなるし、やってることはリサーチだけではない。難しい。

迷いに迷った末、フリーランス半年後に決めたのが 科学系フリーランスという肩書でした。

この名乗りでも、やっぱり「なにそれ???」となるのは否めないけれど。
というか、かなりの確率でそうなるだろうとわかった上での選択でした。
この肩書にはわかりやすいほどに私の意志が含まれていたし、「なにそれ???」に乗じて、熱く説明できるのがこの名乗り方だったから。

科学系フリーランスという言葉に至った経緯や、背景にある思いは、こちらのノートに書き、プロフィールに設定しています。
いわば、noteにおける私の自己紹介。

科学ベースのお話を、伝えるべき人に正しく伝えること。それが、私のミッションです。
私自身が、最新の科学、技術、医療情報を使ってなにかするという働き方ではありません。私は、あくまでも、伝える人であり繋ぐ人。リサーチャーとして科学と産業を、ライターとして医療と一般生活者を、つなげていくために調査し、まとめることが私の役割です。

科学系フリーランスができるまで

このとき書いたミッション、役割は基本的に変わっていません。
私自身が、科学、技術、医療情報を使って何かするわけではないけれど、科学、技術、医療に関わる一部分を私が伝えたり繋いだり支援したりすることで、世界が良い方向に進むお手伝いがしたい、という思いで日々働いています。

科学系フリーランス4年目の変化

直近1年での仕事内容の変化

働く上で、根底にある思いは変わらない。
それでも、働き続けていると、仕事内容や働く上で大切にしたいことは少しずつ変化をしてくるものです。
私にとって、ここ1年で一番大きな変化はメインとする仕事の変化でした。

先の記事を書いた当時はリサーチャー(技術を調査し、必要な産業に繋げるお手伝い)とライター(医療情報を一般生活者にわかりやすく伝えるお手伝い)という2本柱でしたが、現在は、ヘルスケア系スタートアップのバックオフィス&カスタマーサポート+リサーチャーという2本柱で、余裕があればライターも少し…という複業形式に変わりつつあります。

スタートアップでのお仕事は、総務、労務、経理、法務に加え、最近ではPMS(個人情報保護管理体制)構築にガッツリ関わり、データ分析のお手伝いやカスタマサポートなどもやっています。自分でもびっくりするくらいの裏方何でも屋。私以外はエンジニアと事業系メンバーなので、本当に裏方は私一人という状況から、会社の中の黒子仕事を一手に引き受けている状態です。

このお仕事だけであれば、バックオフィス&カスタマーサポートと言えなくもないけれど、技術リサーチのお仕事も続けている二足の草鞋状態。
お仕事の種類は全然違うので、まとめて説明することがとっても難しい。
共通点があるとすれば、私が貢献したいと思う特定分野・領域に関わる業務ということだけです。

働く上で大切にしたいマイルール

そしてもうひとつ。
2020年からの社会の変化や子どもの成長に伴い、私の中で今後重視したいと思う働き方のルールができました。
それは、「できる限りリモートで可能なお仕事を優先する」こと。

これにはいくつか理由があります。
まず第一に、子どもの都合にできる限り合わせられる働き方を優先したいということ。
もともとフリーランスという働き方を選んだ一番の理由もこれで、1年前まではフルリモートの仕事のみを受けていました。
1年前から、週2日出社という仕事(スタートアップバックオフィス)も初めてみましたが、やってみるとやはり「週2回が限界だな」という実感があります。
週2であれば、夫と調整をしつつ、なんとか家族の予定に合わせられる。今の職場は、都合が合わない場合、1週間の中で出社日を調整できるというフレキシブルさもあります。(これは私側の事情によるものだけでなく、会社や他のメンバーの都合に合わせて私が調整する場合もあるので、こちらからも相談しやすくてとても良い環境です。)
でも、これが週3日以上、ましてやフル出勤となると結構な皺寄せが子どもにいくだろうなというのが予想できるようになりました。
下の子が小学校に上がると、おそらく週2でもキツくなっているだろうということも何となくわかってきたので、就学前のタイミングで、フルリモートの仕事に絞ろう、と決めました。

そして、フルリモートの仕事を優先したい理由がもう一つ。

家族の転勤や海外赴任というイベントが発生しても、仕事を途切れさせないため。
これは、夫の海外留学に帯同するため仕事を手放したという経験があるからです。
詳しくは以下のnoteに書いていますが、16年近く勤めた会社を辞め、リモートでできる仕事を手探りで探したという経験が大きく影響しています。それはもう不安でいっぱいで、今思えばよくやったなと思う。

このnoteは、私史上最高に読んでいただいたものなので、同じような不安を抱えた方もたくさんいるんだろうなと思います。
(ですよね!場所に縛られず働ける場所を手に入れたい!)

そんな思いがずっとあって、フルリモートOKの仕事だけは絶対に途切れさせないと決めたのです。
そして、今はリサーチャーの仕事がそれを叶えてくれている。スタートアップでのお仕事をどうしていくかは今後相談ではありますが、私の中で「近い将来出勤をなくす」は決定事項なので、その中でどうするか(勤務の条件を変えるのか、スパッと終了するか)です。

フリーランス5年目の肩書

そんなこんなで、フリーランス5年目の肩書きを決めました。

アメリカ暮らしの際に情報収集用に作っていたアカウントをまるっときれいにして、新しくお仕事用アカウントを作り、肩書きを入れたのがこちら

Xお仕事アカウント

プロフィールはもう少し練りたいところですが、まずはここからスタート。

医療と科学の領域で、オンラインでできるお仕事であれば、ご相談ください!というスタンスです。
少なくとも、「あ、この人はリモートで仕事をする人だな」とわかってもらえるし、興味関心がある分野も一目瞭然なはず。

これを機に、ずっと持っていなかった個人事業主としての名刺も作りました。

写真は裏面で、お手伝いしたい分野とできることが書いてあります。

これを見て、「おっ!」と思った方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください!!



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