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科学系フリーランスができるまで

会社勤めを辞め、個人事業主として働くようになってから、”科学系フリーランス” と名乗っています。

フリーランスというと、デザインやライティングなどの仕事がイメージされやすいでしょうか。理系でもIT系が主であるように感じます。そんな中、科学のバックグラウンドを持った理系出身者でも、その道のままフリーランスとして働けるよ!ということを伝えたかったのが、そもそものコンセプトでした。

でも、正直なところ、この言葉だけだと、何をやっている人? と思われるだろう自覚もあります。そこで、「科学系フリーランスって?」という疑問にお答えできるよう、私のプロフィールとお仕事についてまとめました。

これまでのキャリアや、科学の道に進んだきっかけ、そして今のお仕事まで。科学畑の経験を生かしてフリーランスで働く、今の私ができるまでのストーリーです。

プロフィール

科学系に強い技術リサーチャー。特に強い分野は、医療、ヘルスケア、バイオテクノロジー、食品など。医療系メディアの記事執筆も担当。プライベートでは、小4&1歳男児の母業に奮闘中。好きなものは、お茶、植物、陸上(おもに中長距離)競技観戦。

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これまでのキャリア

地方国立大学の農学部で生命科学全般を学び、有機化学の面白さに目覚める。化学の力で医療に貢献したい!と、国内製薬企業の研究職へ。有機合成化学の研究者として(第一子の産休・育休を含め)約10年は創薬研究一筋!その後、縁あって研究部門の企画戦略グループに異動。約6年間、研究まわりの何でも屋として、会議運営から組織改革、共同研究管理と飛び回っている最中、夫(同業者)の海外留学というファミリーイベントが発生。家族との生活を優先させて退職。

その後2年間弱は、米国カリフォルニア州、シリコンバレーのど真ん中で楽しく過ごしつつ、ライフスタイルメディアを中心にライターのお仕事を開始。

帰国後すぐに第二子出産、産後3ヶ月で国立大学法人職員(医学部教授秘書)として仕事復帰するも、諸々の条件が合わず早々に転職を決意。結果的に4ヶ月で退職し、転職活動の末、フリーランスとしてベンチャー企業の技術リサーチ業務医療メディアのライター業務という複業フリーランスに転向。

年表にすると、こんな感じです。

2001/04-   製薬企業の研究開発部門(研究職)
2010/07-   第一子出産・その後育休
2011/04-   仕事復帰(研究職)
2011/09-   研究開発部門の企画職に異動(会議運営、共同研究運営など)
2017/02-   退職して米国渡航準備
2019/04-   夫の留学帯同でアメリカ合衆国カリフォルニア州生活
(学校ボランティア、リモートでのライター仕事をしつつ、生活を満喫)
2019/02-   日本帰国、次男出産
2019/06-   国立大学法人職員で復職(医学部教授秘書)、4ヶ月で退職
2019/10-   転職活動、個人事業主として開業届提出(ライター仕事開始)
2019/11-   技術リサーチ担当として、ベンチャー企業と契約、フリーランスとして本格稼働!

科学のお仕事をする上での原動力

私が感じている科学の魅力は、一言でいうと「無限の可能性」「一瞬で世界を変える力」です。

科学の進歩がいかに速いか。それを実感したのは大学生の授業でした。当時、「遺伝子」という超分厚い(1万円超え!)の教科書を使っていましたが、最新版であるはずのその内容が、すでに若干古くなっているという話を聞いたのがきっかけ。

「僕が今、こうして教えていることも、数年後には完全に否定されているかもしれない。科学の進歩はそれくらい早いし、解明されていないことはたくさんあるんだ。」とは、当時の教授の言葉です。

「すごい!」と感動している今の科学が、ほんの入口にすぎなくて、まだまだ無限の広がりを見せているかも知れない、というワクワクさ!

そして、科学が発達すれば、医療も発達し、衣食住も発達し、人々の健康で豊かな暮らしにつながっていくんだ、ということが、リアルに想像できるようになってきたのも、このころでした。まだ、タマゴから出たばかりの超ひよっこな研究者だったけれど、一つの科学的な発見が、人の命を救うかもしれない!と胸踊らせ、創薬の道に進んだ私(薬づくりへの憧れはずっとあったのですが、それはまた別のお話で)。

リアルに手を動かして科学を発達させる、研究という現場を離れた今も、日々の仕事で目にする科学の進歩、技術のイノベーション、医療の発展にワクワクし、この成果が世界を変えるかもしれない!という思いに動かされながら、仕事をしています。


ミッションと役割

科学ベースのお話を、伝えるべき人に正しく伝えること。それが、私のミッションです。

私自身が、最新の科学、技術、医療情報を使ってなにかするという働き方ではありません。私は、あくまでも、伝える人であり繋ぐ人。リサーチャーとして科学と産業を、ライターとして医療と一般生活者を、つなげていくために調査し、まとめることが私の役割です。

この情報があれば、この企業は目指す技術開発ができるかもしれない。この情報を知れば、人々を正しい医療へと繋げることができるかもしれない。よりよい状態を目指して、助けとなる情報を、探し、読み解き、伝えていきます。


現在のお仕事

2020年5月現在の主要なお仕事は、以下の2つです。

1)技術リサーチ
国内ベンチャー企業の技術リサーチャーとして、クライアント企業の要望に応じた最新技術リサーチをしています。具体的には、国内外の特許、論文、企業サイトやニュース等から、世界中の企業やアカデミア(大学や研究機関)の保有する技術を調査し、レポートとしてまとめる仕事です。現時点では、こちらのお仕事が(時間的にも収入的にも)メイン。

2)医療メディアの記事執筆
医師へのインタビューを元に、医師のストーリーを伝える記事や、医療機関の取り組み、疾患啓発などの記事を執筆しています。難しい医療用語をわかりやすく、医療従事者側の思いは熱量を失わず、がモットー。本格的に記事を書かせていただくようになり半年ほど、まだまだ修行中。

現在は、上記二件以外に長期のお仕事をお受けするのは難しいですが、単発での記事執筆やリサーチ業務などはご相談ください!


こんな働き方もあるんだ!と知ってもらえるよう、今後も科学系フリーランスとしての活動をnoteに綴っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。



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