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カシオ計算機|インクルーシブデザインワークショップ実施レポート

カシオ計算機様でインクルーシブデザインワークショップを実施しました。さまざまな部署の約20名の方々に参加していただき、様々な意見が飛び交う充実したワークショップとなりました。

カシオ計算機では近年、健常者だけでなく、高齢者・障害者・外国人など多様な人々に向けた製品の開発に取り組んでいるため、今回のワークショップで様々な視点から課題を発見し、アイデアを創出する可能性を体験することを目的として開催いたしました。

カシオ計算機様ワークショップの模様
カシオ計算機様ワークショップの模様

ワークショップ内容

今回のワークショップでは、3つのテーマに分かれて、インクルーシブなアイデアを参加者の方々と共に考えました。どれも面白いテーマで、製品・サービスのアイデアを考案しました。

  •  マラソン大会

  • 海外旅行

  • 演奏会

まず、テーマ別でどんなタスク、行動があるか各グループごとに付箋に書き出しました。その後、インクルーシブペルソナカードを使って、リードユーザーが描かれたカードの束から一枚づつ順番に引いていき、ユーザーごとに利用可能かどうかを判定していきます。

判定方法は青(容易に利用可能)、黄色(利用困難な場合がある)、赤(利用不可)の三段階あり、テーブル上に敷かれたマップ上にカード(リードユーザー)を配置していきます。この手順で、カードが全て無くなるまで順番に引いてマッピングをしていきます。時折カードの裏面に記載されているより詳細な情報も見つつ、様々なリードユーザーの方々について考えます。どのチームもリードユーザーの気持ちになって考えている様子が伺えました。

インクルーシブペルソナカードを使ってリードユーザーを配置

ペルソナのマッピングを経て、次に自分のパートナーとなるリードユーザーを選びます。ここでのパートナーとは、今回のワークショップのゴールとなるアウトプットを考える際に想定するペルソナの事です。参加者それぞれがこれまでの経験を踏まえつつ、インクルーシブなアイデアを考案し、プレゼンテーションしました。とても奇抜なものからすぐに実装できそうなリアルなものまで、幅広くかつ楽しいアイデア出しとなりました。

インクルーシブなアイデアを考案
最後にインクルーシブなアイデアを考案

参加者の声

「コンパクトに一連の流れが体験できました。カードがあることで色々な視点が学べました。」

「リアル参加で意見交換でき、刺激を受けアイデアも沢山沸いてだいぶ楽しかった。インクルーシブとユニバーサルデザインの違いも攻めと守りでわかりやすく理解できました。」

「インクルーシブデザインの考え方や発想の仕方が、ワークを通じて理解することができたため。グループワークで、自分では出てこない他のメンバーの考え方を知れたのも面白かったです。」

参加者の皆様がパートナーの為に考えた問題解決のアイディアは、結果的にマイノリティ以外の全ての人のニーズを満たす魅力的なアイディアになっている場合も多く、また比較的容易にアイディアを出せている印象がありました。

ご参加いただいたカシオ計算機のみなさま、ありがとうございました!


CULUMU主催
「インクルーシブデザインワークショップ」

多様性の理解を起点として、共創型のデザインアプローチを体系的に学ぶプログラムです。→詳しくはこちら


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