【※シーズン1全12回完了しました!】これからの「働き方」を考えるための ハンナ・アレント『人間の条件』Zoom読書会 ご案内
【追記:シーズン2募集中です!https://note.com/culturalworklabo/n/n0fc9e9f7ca46?magazine_key=m931b8357b7fe】
こんにちは、カルチュラルワークらぼの管理人です。
ビジネスパーソン✖政治哲学研究者でいろいろやっていきます。
第1弾として、ハンナ・アレント『人間の条件』の読書会をやります。
政治哲学の不朽の名著です。
みなさんで「働くこと」の意味を問い直しましょう!
専門家からのやさしい解説付き(スライドあり!)の読書会ですので、
「政治哲学についても『人間の条件』についても何も知らない!」
という方にも安心してご参加いただけます。
いやむしろ、そういう方にこそご参加いただきたい読書会です。
事前にテクストを読んでくる必要もありません!
途中から入会される方のためにも、冒頭で簡単におさらいをします!
ご関心のある方は後掲の ご入会応募フォーム よりご応募ください。
※2回目以降のご参加はメール・Zoomにて調整をさせていただきます
ツイッター等での拡散も大歓迎です!
ハンナ・アレント『人間の条件』について
先の記事でも触れましたが、昨年度初頭から叫ばれていた「働き方改革」は、期せずして新型コロナ感染症の蔓延によって急激にその緊迫感を増すことになりました。
働き方を、さらに言えば「働くこと」の意味を問い直すことは、もはや時代や社会の要請であると言って過言ではないでしょう。
ハンナ・アレント(1906-1975)が生きた時代も、「働くこと」の意味を根本的に問い直さなければならない時代でした。
ナチス・ドイツなど全体主義国家の台頭、絶滅収容所における大量虐殺を可能にした日常的でシステマティックな労働、コンピューターを含む様々な技術革新など、様々な問題にアレントは対峙していました。
そうした状況にあって、アレントは1958年に『人間の条件』を公刊し、その序論で次のように問うています。
「我々が活動的である(働いている)とき、我々は何をしているのか?」
アレントにとってこの問いは広く「働くこと」の意味をめぐるものでした。「働くこと」には何が含まれているのか?「働くこと」は歴史の中でどのように理解されてきたのか?現代の私たちはどのように考えているのか?
例えば、ひと昔前までは、何かを生産したり賃金が発生したりすること(いわゆる「金稼ぎ」)ばかりが「働くこと」だと考えられてきました(残念ながら、今でもそういう傾向は残っていますが)。一方、今では家事労働やボランティアなども立派な「働くこと」として広く認められるようになってきています。
さらに歴史を遡るならば、電動機械が、それよりもずっと前には蒸気機関が、それぞれ普及したとき、働き方や働くことの意味が大きな渦を巻いて変動しただろうということは、想像に難くありません(貨幣の発明や印刷技術の革新、資本主義の拡大を考えてもよいでしょう)。
このように、「働くこと」と一口に言っても、それについての考え方は時代や場所によって様々に変化していきます。それゆえまた、「働くこと」の大きな変化に驚いているのは、現代の私たちだけでは決してないのです。
では、人間は歴史の中で「働くこと」についてどのように考えてきたのでしょうか。その考え方はどのように変化してきたのでしょうか。
アレントは『人間の条件』の中で「働くこと」の歴史をーー「労働」「仕事」「活動」という興味深い区別によってーー丁寧に発掘していきます。
「働くこと」の歴史を紐解いていくことは、「働くこと」について視野を拡げるとともに、その意味を根本的に問い直すことになるでしょう。
開催要項
テクスト:ハンナ・アレント『人間の条件』(志水速雄訳、ちくま学系文庫)
テクストは各自でお求めください。
※当日までに入手できなかった方はその旨をお伝えください。
ドイツ語版からの翻訳『活動的生』(森一郎訳、みすず書房)もありますが、手に入りやすい『人間の条件』の文庫版を用います。
以下のURLよりお求めいただけます。
楽天からもお求めいただけます。
https://books.rakuten.co.jp/rb/684302/
場所:Zoom
事前にZoomのユーザー登録をお済ませください。
運営との普段のご連絡はZoomを利用させていただきます。
プライバシーの問題もあるため、基本的に音声のみで行います。
映像は、代表者のスライドやライヴメモに限ります。
お手元のテクスト、画面に映ったスライドやメモを見ながら、音声のみで議論するというかたちですので、安心してご参加いただけるかと思います。
進め方:
1. スライドを使って『人間の条件』について少し解説します。
※途中から入会される方のためにも、冒頭で簡単におさらいをします
2. 参加者のみなさまのご意見を伺いつつ、
重要な箇所をピックアップして一段落ごとに丁寧に読んでいきます。
3. 読んだ箇所についてそれぞれ感想などをお話していただきます。
(以降は2と3の繰り返しです)
日時:毎週日曜日 14時00分〜17時00分
初回は5/3(日)です。
議論が盛り上がっている場合などは時間の延長もありえます。
回数:全12回
ご都合が合わない日はお休みいただけます。
※途中から入会される方のためにも、冒頭で簡単におさらいをします
※おいてけぼりもありません!
講読範囲:
第1回は『人間の条件』「プロローグ」と「第一章 人間の条件」を読みます。
全12回で「第3章 労働」の最後まで読んでいく予定ですが、参加者の皆様のご意見を伺いつつ決めます。
第4章以降は第2弾で取り上げる予定です。
参加費:1回3時間1,000円
お支払い方法はPayPayと楽天Payのみとなっております。
お支払期限は当日の13:00までとさせていただきます。
募集人数:毎回10名程度
随時募集中です!
10名以上になった場合も対応いたしますので、ご応募お待ちしております!
参加運営メンバー:
お問い合わせ
ご質問、お問い合わせ等はこちらからお願いします。
ご入会応募フォーム
※途中から入会される方のためにも、冒頭で簡単におさらいをします
※2回目以降のご参加はメール・Zoomにて調整をさせていただきます
(⬆︎送信ボタンが見えない場合は下にスクロールしてみてください)
以上
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